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この話しは 2年前に友人のY君と 
専門学校の帰宅電車の中で体験した 
恐ろしく身の毛のよだった お話です。

まぁ いつものごとく くだらない雑談を交わしながら
電車の席に座って いたんです。
電車は向かいあって 座るタイプでした・・・


その時です 
僕の真正面に 小柄で 細みな体の 真っ赤な
唇をぬっていて おもわず 友人と息を飲んで
見とれてしまうほどの


『ビバ!おっさん』

が・・・座ったのです。
はい。  パニックです・・・


頭の中で  小MADARAが必死にシナプスを
つないでいました。

笑いたい衝動は言うまでもありません
でも 笑う訳にもいきません・・・それよりも

『絶対に目線だけは合わせられません!!』


MADARAの妖怪アンテナはそう察知していました・・・
まさに 

生き地獄そのものです。


笑ってもダメ 目線をあわしたらダメ
されど 妖怪は視界に入ってる。
後20分も地獄が続くのかと 考えたその時
右隣から


『クスクスクス・・・』


ん? .........



まさか!!!!!


緊急事体です・・・
この友人の裏切り行為
もらい笑い寸前です・・・


勘弁してくれ 無理です 無理ですってばさ・・



あ~モラルもクソもあるかよ
この妖怪が悪いんだ 
ある意味 友人 あんたすげぇよ
俺だけでなく この空間にいるみんな笑いたいのさ

笑っちゃいますか
妖怪の趣味を根底から否定しちゃいますか!


『さらしものになっていただきませう』

と・・・ドラフト会議に決着がついた時だった

妖怪は大きめの駅で降りて行きました。

ほんとにこの妖怪は オカマではなく女装でした
服そうと 口紅以外は おっさん臭満開の中年でした・・


笑えばよかったと後悔しつつ

『友人の廃棄処分』

の方法を考えるMADARAであった。  完



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