まいかのあーだこーだ

まいかのあーだこーだ

2020.05.30
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カテゴリ: 政治
いわゆる「木村花さん問題」が議論を呼んでいます。

今までにもSNSによるいじめが原因で、
子供が自殺するなどの問題はありましたが、
有名人の事件になったことで、いっそう顕在化した印象です。



ただし、今の議論は、
「表現の自由」の規制へ向かっているように見える。
政府がその方向に動くとしたら、それは間違いです。
問題の所在を取り違えています。


「意見表明」と「誹謗中傷」との新たな線引きではないし、
「批判」と「ヘイト」との新たな線引きでもありません。

たんに従来どおり、
「脅迫」「プライバシー侵害」「名誉毀損」「業務妨害」
などを違法とすれば十分です。






掲示板やTwitterのように、
他人の尻馬に乗るような有象無象の書き込みによって、
いわゆる「炎上」を増幅させるようなSNSのシステムこそが元凶です。

自分の持ち場では何も言えない人間にかぎって、
群衆に紛れるような場ではワイワイと騒ぎ立てるものです。

自分の姿が見えない場所でのみ暴力性が解き放たれてしまう。

そういう群集心理を煽るようなSNSの設計こそが問題です。



わたしも匿名でこのブログをやっています。
しかし、ブログ内で「意見表明」や「批判」をしている限り、


ところが、
Twitterなどに連動してしまえば、その限りではなくなる。

さらに、
このブログではコメント欄を「書き込み不可」にしていますが、
これをいったん「書き込み可」にしてしまうと、
やはり他人の尻馬に乗るような有象無象が集まって炎上が始まります。

「炎上」というのは、
同一の空気だけが覆い尽くすような排他的な空間なので、
むしろ「批判」や「批評」が機能しなくなってしまうのです。
つまり、それは究極の付和雷同であり、そこにこそ最大の危険がある。

これは、多分にシステムの問題であり、SNSの設計上の問題です。
おそらく、子供のいじめのケースも考え合わせると、
LINEなどにも排他的な集団性を形成させる側面があるはずです。

IT企業は、
サービスを開始する前に、
それが「炎上」を生み出すシステムであるか否かを、
あらかじめシミュレーションしておく社会的責任があります。



しかし、
これはメディアに限った話ではありません。

たとえば、
学校の教室やクラブ活動の中にも、同様の構造はあるはずなのだし、
もちろん会社組織の中にも、そういう構造があるはずです。

ヴァーチャルな世界にも、リアルな世界にも、
同様の構造があると考えるべきです。

排他的な集団性を形成させるシステムとはいったい何なのか。

それをしっかりと研究したうえで、
社会から除去していくべきなのだし、
「批判」や「批評」がまともに機能する空間を取り戻さねばなりません。
コロナ渦に置かれているこの機会に、
いっそのこと社会全体を設計し直していくべきなのです。





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最終更新日  2020.05.30 12:22:35


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