坂道を転がる豚に真珠湾攻撃@雅没徒総本家01
カテゴリ未分類 26
ハ長調の交響曲 1
ハ長調の協奏曲 1
ハ長調のJ-POP 40
後藤真希 3
8族の元素 1
汗凍る華凜 6
汗散る佳林 1
汗飛ぶ華凛 0
ハロプロヒストリー 37
小野瑞歩 8
小林萌花 1
イ短調のJ-POP 7
イ短調 4
ホ長調 7
ライブ及び道中やオフ会のレポ 35
岡村ほまれ 1
老害 1
ドラゴンズ戦績 2
ドラゴンズ 1
橋迫鈴 1
Cで始まる3文字 1
橋田歩果 8
ここはどこ? 3
白鍵音楽40年史 1
宮本佳林 17
石村舞波 1
松本わかな 4
黄色 1
尾形春水 5
萩原舞 6
和田桜子 4
チーム花 1
竜王戦 2
澤田由梨 1
砧撲彩 7
マスゴミ 1
斎藤円香 1
いろいろなこと 10
後藤花 1
60~70年代の洋楽 2
昭和歌謡 1
室田瑞希 1
田代すみれ 1
井上玲音 1
ハロプロ2020年代(令和2年~令和6年) 4
70年史 7
過去の この日 1
吉澤ひとみ 1
島川波菜 1
全1件 (1件中 1-1件目)
1
モーツァルトの27曲のピアノ協奏曲のうち20番から25番までの6曲はそれぞれが屈指の名曲として知られているわけですが当時としては理解不能な前衛音楽だったのではないでしょうか19番までは比較的宮廷音楽として古典派の伝統にのっとって書かれていたのが20番以降は突然変異的にロマン派のさきどりともいえる独自の世界に踏み出しているように思えますところが26番以降は再び先祖がえりというか天真爛漫ともいえるモーツァルトならではの音楽に戻っていきますそんな意味からもこの25番は最もベートーベンに近づいた(変な表現ですけどね)前衛の極みともいえる作品それだけに現代でも評価が分かれているように思えます。第1楽章:アレグロ・マエストーソ第1主題提示部 1~50小節全合奏で力強くたたきつけられる第1主題はすでにモーツァルトというよりベートーベンに近い世界2回繰り返されたあと木管を主とした静かな部分がありそのあと経過的な部分にはいり力強くしめくくられます。ハ短調の主題 50小節~90小節ここで大変に印象的なハ短調の主題?が現れますのちの展開部で活躍するのは第1主題でも第2主題でもなくこのハ短調の主題だったりしますハ長調で繰り返されたあと第2主題は提示されずに締めくくられます第1主題独奏提示部 91小節~169小節ピアノ独奏がかなり長く続いたあと再び第1主題が力強く提示されますそのあとも長い独奏が続き 変ホ長調の主題も現れます第2主題提示部 170小節~230小節ようやくト長調で第2主題が提示されます期待を裏切らない穏やかなもので短調に翳りつつも明るく進んで力強い小結尾に続きます展開部 231小節~290小節ハ短調の主題がホ短調になって登場し すぐにイ短調で繰り返され何度も転調しなから繰り返されます(この主題フランス国歌の ラ・マルセイユーズ に似てるかも)時間的には案外短くすぐに再現部に入ってしまうのですがこの展開部が緊迫感に満ちていて印象的です再現部 290小節~410小節再び冒頭の第1主題が戻ってきて変ホ長調の主題も ト長調の第2主題も ハ短調の主題もすべてハ長調で再現されていきますこのあたりの構成の見事さには感心させられてしまうのですがとりわけずっと短調だったマルセイユーズもどき?がハ長調で堂々と演奏されることによって大きな安心感に包まれますそしてカデンツァへと入っていくわけですカデンツァカデンツァは書き込まれていませんから演奏するピアニストがそれぞれのカデンツァを演奏することになりますたとえば ブレンデル-マリナー/アカデミー ではブレンデルグルダ-アバド/ウィーンフィル ではグルダ がそれぞれ自作のカデンツァを弾いていますコーダ 411小節~432小節比較的あっさりしたコーダで終止符にはフェルマータがついてます第2楽章:アンダンテ堂々とした楽想と見事な構成で非のうちどころのない第1楽章に比べて後半の2つの楽章は比較的型通りに書かれているみたいですこの曲が20番台の協奏曲の中でいまひとつ人気がないのは第2楽章の魅力がもうひとつなせいかもしれませんここには20番のような平安と怒涛の対比もなく21番のように甘美な夢に浸れるわけでもなく22番や23番のような深い悲しみに沈潜することもなく24番や26番のような安らぎもなく19番までの曲と変わらぬ淡々とした表情の音楽がありますそれだけに聞き飽きないという側面もあるかもしれません展開部のないソナタ形式 とされているようですが主題に際立った対照がないのでとらえどころのない印象を受けます第3楽章:アレグレットフィナーレも伝統的なロンドどう見ても ABACABA のロンド形式なのだがCの部分が長いのでここを展開部と見て無理やりロンドソナタ形式 といってる解説書もあったりする速度はアレグロではなくアレグレットしかしモーツァルトの自筆譜には書かれてないとかアンネローゼシュミット-マズア/ドレスデン はあまりにも遅すぎるようなブレンデル-マリナー/アカデミー は全集の中でこの曲だけライブのようだが標準的な名演バレンボイム アシュケナージ ペライア などもさすがだけど評判にいい グルダ-アバド/ウィーンフィル は抵抗があるアンネローゼシュミット リリークラウス アリシア・デ・ラローチャなどの女性のものは迫力に欠ける 内田光子 はまずまず
2007年03月19日
コメント(0)