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颯HAYATE★我儘のべる
青いのは芝生だけ? 5 完
今日、牧野つくしは道明寺つくしになる。
「お前ら、急展開すぎるだろ」
「本当だよな。いったいあの騒動っつうか、テンパりがどうしたらこうなるわけだよ?」
「まあ・・・いいんじゃない?」
F3の責める声を聞きながら、つくしは小さくなるしかなかった。
確かに急展開・・・怒涛の2ヶ月だった。
あの日、いきなりベッドの上で道明寺にプロポーズされた。
さりげなく言われた「結婚してくれ」という言葉に、簡単に「はい」と答えた。
いつかはするつもりだったし、返事もそのつもりで答えたのだが・・・それからの道明寺は素早かった。
すぐさま両家の親へ挨拶に行った。
うちの親は小躍りして喜ぶことが予測できたので良いのだが、問題は道明寺の両親。
絶対に反対されるだろうと覚悟して訪れたNY。
まさか・・・あんなにあっさりと認めてもらえるとは思ってもみなかった。
「コイツと結婚するから」
初めて見るお父さん、険しい顔をしたお母さんの前でつくしは真っ青になっていた。
挨拶もせずに、いきなり切り出す道明寺に怒りすら覚えた。
紹介くらいしろ!!と殴りたくなる衝動を必死で押さえ、みずから自己紹介。
―――小学生か??
「―――ま、牧野つくしです・・・よろしくお願い致します。」
何を言っていいのかわからないから、とにかく名乗り頭を下げる。
「ああ、君が・・・。初めまして、司の父、英(すぐる)です。以前は楓が失礼をしたね。」
「あなた!!!」
「そうだろう?二人の仲を裂くために酷いことをしたようじゃないか。牧野さんの御宅を訪ねて侮辱もしたようだしね。」
楽しそうに言う英につくしは唖然とした。
会ったこともないし、体調を崩し療養をしていたにも係わらず、すべてを把握している男に恐れ入った。
「ああ、牧野を随分と苦しめてくれたよな。いや・・・苦しんだのはどっちかというと俺だな。
コイツは簡単に俺を捨てて、友達や家族、家を選びやがるからな。」
「そうみたいだねぇ。楓がお友達の家にも随分なことをしたようだ。本当にすまなかったね。」
道明寺財閥のトップに頭を下げられれば、庶民のつくしは恐縮してしまう。
う~ん・・・これって少し情けないけど。
「い、いいえ・・・もう終わったことですし、昔のことです。」
「―――牧野さん、あの件は私が悪かったわ」
いきなりの謝罪に信じられない思いで、つくしは楓を見つめた。
あの件・・・つまり優紀や和也くんの家をつかって脅迫したことだ。
それにしても、プライドの高い彼女が、ねずみとまで呼んだ女に謝るとは思ってもみなかった。
「え、あの・・・はい、その・・・」
「あの頃はあなたたちも学生だったし、司は司でボンクラとしかいいようのない愚か者だった。
それでも財産目当てで寄ってくる女は多いし、利用しようと画策する大人も多かったから・・・私も目が曇っていたのだと思うわ。」
言われて見れば、その通りだろう。
英徳の中でも道明寺財閥の御曹司ということで、司は特別視されていた。
女性も同じ学生から先生にいたるまで、近づいてくる者が多かった。
彼女たちは道明寺司という個人を見ているのではなく、その後ろにある道明寺財閥を見ていた。
「私も・・・そういう女だと思われたんですよね?」
「ええ。特に・・・その、生活のレベルが違うということは・・・下世話な言い方だけど、余計に財産目当てということが考えられるでしょう?
実際にご両親は、不純な動機であなたを英徳に通わせたようだし・・・」
それは言われなくてもわかっているし、言葉にされると恥ずかしいし、情けない。
私が英徳に入ったのは両親の夢であり願いだった。
金持ちの男性を捕まえ、玉の輿に乗ることが両親、特に母の夢だった。
「そう、ですね・・・いま思えば疑われても仕方がありません。当時は私自身、子供で・・・」
「あなたは私のどんな妨害にも立ち向かってきたわ。私も次第にあなたのことは認めていたのよ。
何と言っても、手の付けられなかった司をマトモな人間にしてくれた人ですものね。」
彼女がそう言うと、黙って私たちの会話を聞いていた道明寺が怒鳴った。
「牧野を認めていたなら、なんで俺たちの結婚を認めてくれないんだよ!」
それを聞いて、英と楓は顔を見合わせた。そしてため息をつくと・・・
「―――司、私は一度もお前たちの結婚に反対したことはないが?」
「このババアが反対しているんだよ!」
「確かに・・・あの頃は反対しましたよ。自分で稼いだこともない未熟者が結婚したいなど呆れるしかありません。
お互いに目の前のことしか見えていない二人を祝福することなと、親として考えられません。それはどの家庭でも同じでしょう?」
返す言葉もない。そんなこともわからないほど、あの頃は生意気で突っ走っていたのだと今更ながら冷や汗が出てくる。
「それに私は4年間、司がNYで頑張り、それなりに仕事ができるようになれば後は自由にさせるつもりでした。」
「俺は4年間、頑張ったじゃねぇか!!!」
「そうですね。私の予想以上に・・・それも牧野さんを早く迎えに行きたい一身だったのですから。」
「だったら・・・なんでだよ!」
そう問う司に楓は・・・呆気に取られた顔で答えた。
「あの頃・・・高校生の頃は何度もお付き合いしたいとか、結婚したいとか聞きましたが
成人し、日本に戻ってから、あなたたちの口から結婚したいという言葉はお聞きしておりませんよ。
私たちは成人した息子に、わざわざ国際電話をかけて結婚していいですよといわなくてはいけないのですか?」
「「―――」」
よく考えなくても楓の言ったことに間違いはない。
私たちは一度も言っていないのだ。
最初から反対されると決めつけ、私は楓に認められようと必死だったし・・・
「わはははは!!!!!!」
いきなり部屋中に響く笑い声。ハッと我に帰ると英が大笑いしていた。
「司、お前も相変わらずバカだねぇ。」
「―――う、うるせぇ!!」
こういうところは成長していない、もっと言いようがあるだろう。
「学生時代なら反対もします。でも今はお互いに社会に出て働いている身です。
もう世間の厳しさも知っているでしょう。結婚したいなら反対はしません。お父様次第です。」
「おや、私ですか?―――まあ、私も高校生の時なら反対しただろうね。
お付き合いなら許しただろうが、結婚となると話は違う。楓ほど過激な手は使わないが・・・妨害するね。
でも今の君たちに反対はしない、たとえ反対しても結婚するんだろう?」
英の言葉に司は大きく頷いた。「当然だ!」
「はは・・・そうだろうね。お前も道明寺を担うものとして成長しつつある。
それに今後の成長に牧野さんは必要不可欠だろう? さっさと結婚すればいい。」
私は呆気にとられた。あの頃の妨害や反対を思い出すと簡単に信じることができない。
「よし、じゃあ、明日にでも結婚するか!」
呆然とするつくしの耳に司の無謀な言葉が入ってきた。
「は?」
「明日、結婚しようぜ! 籍も入れて、式はメープルでいいだろ?」
「はああああ?何を言っているの!? そんなことできるわけないでしょ!」
「できないこともないけどね・・・」
英の言葉に庶民のつくしは唖然とするばかりだ。
式場の手配、ドレスの準備・・・私にだって夢の結婚式というものがある。
「だろ! さすが親父だ。話が早いじゃないか。」
そこは感心するところじゃないと思う。
「式はメープルで挙げればいいし、ドレスもすぐに用意できる。うむ・・・早速準備を・・・」
勝手にすすんでいく話に唖然としながら、つくしはこの親子の暴走を止める手立てを探していた。
「―――二人とも、牧野さんの意見はどうするのですか?」
盛り上がる二人に楓の冷静な言葉が降りてくる。二人は顔を見合わせ、つくしを見た。
「え? お前もすぐに結婚したいだろ?」
「心配しなくても、こちらで全部準備はするからね。」
―――そういう問題ではない。つくしはどう言えば、この似たもの親子にわからせることができるのか悩んだ。
「結婚式の主役は女性です。何を勝手にあなた方が決めているんですか?
彼女だって着たいドレスや式の夢があるでしょう。あなたたちの方が私たちの決めたプランに従うんです!」
―――私たち!?
つまり、私と・・・えっ、魔女で決めるってこと!?
慌てて楓の顔を見ると、ニッコリの不敵な笑みを返されてしまった。
―――逆らえない・・・
男性二人を見ると、楓さんに服従を決めたらしく渋々と頷いている。
「そうだな・・・じゃ、明日のために早く決めてくれ。」
「―――いや、明日は無理だから」
「なんでだよ!」
「当たり前でしょ、結婚式よ!一生に一度なのよ!ゆっくり決めたいじゃない。
それをいきなり明日!?冗談じゃないっ、それともアンタは何回も式を挙げるつもりなの!?」
「いや・・・その・・・お前となら何回挙げても・・・」
「あのね!さっきお義母さんも言っていたでしょ、私だって結婚には夢があるのよ。
ゆっくり計画して式を挙げたいわよっ!!明日なんて無理!」
「じゃ・・・籍だけ入れるか?」
―――籍だけなら入れてもいいかも、なんて考えていたが・・・
「それは許せません。道明寺家の跡取りが結婚するのに籍だけ?いえ、籍だけ先に入れるなんて・・・!
道明寺の名にかけてキチンとした式を挙げてもらいます。今日は帰って二人でゆっくり話し合いなさい。」
楓の言葉に司は渋々頷いた。
何の波乱もなく結婚を認められ、あの時・・・簡単に頷いた結果、私は近いうちに結婚することになった。
それにしても、やっと親の心というものをわかった気がする。
言われるまで気がつかなかった―――。
当時、高校生の分際で生意気にも彼女にたてつき、戦いを挑んでいたかと思うとゾッとする。
大人になったと思う今でさえ、彼女の大きさを実感しているというのに・・・
若さというのは何も知らないだけに恐ろしいものだと、やっとわかった。
私も司もあの老獪な夫婦の前ではまだまだ子供。
いや・・・下手すると子供以前かもしれない。
まだ種だ。芽も出ていない、青く色づくことさえ出来ていない未熟者だ。
青いのは芝生だけじゃない―――私たちはまだ青くもない??
「それにしても、お前らも迂闊だよな。成人してから一度もお互いの両親に結婚したいとか、言っていなかったなんてな。」
「そうだよな、俺たちもまだ司の母ちゃんに反対されているものだと思っていたぜ。」
「―――司も詰めが甘いよね。」
ええ、ええ、ごもっともです。何も言い返せません。
まさか、道明寺の両親にあんなに簡単に認めてもらえるとは思ってもみなかったし、
過去のことがあるだけに反対されると決め付けていた。
もう―――バカみたいでため息しかでませんとも!!!
「で、籍はもう入れたのか?」
「ううん、式の後に道明寺と二人で行くよ。」
「って、お前まだ道明寺って呼んでるのかよ!?」
そう、一度だけ『司』と呼んだが、普段はどうにも恥ずかしくて呼べないのだ。
そもそも、アイツもいまだに牧野と呼ぶのだから。
道明寺が必死で『つくし』と呼ぼうとしているのはわかるが、さすがに牧野と呼び続けた期間が長すぎる。
ぎこちない呼び声は、お互いに照れを誘ってしまうのだ。
「今日から牧野も道明寺だから変だね。あ、俺らも牧野って呼べないねぇ。
どうしよう、牧野を道明寺って呼ぶのは変だから・・・つくし?」
類がそう言った瞬間、後ろから妖気・・・いや殺気が漂ってきた。
「類・・・てめぇ・・・」
「あ、―――司、おめでとう」
司の怒りに歪んだ顔を見ても、幼馴染は平気なもの。平然と祝いの言葉を述べた。
「おめでとうじゃねぇ!何、人の嫁を呼び捨てにしてるんだよ!」
「だって、これからは牧野も道明寺でしょ、牧野って呼ぶのは変じゃない?
それなら、つくしって呼んだ方がいいかな~と思ってさ。」
「―――また、つくしって言いやがったな・・・コイツをつ、つ、つくし・・・と呼んでいいのは俺だけだ!!!」
ドモリながらでは迫力も半減というものだ。
「そうなの?じゃ、つくしちゃん?」
類は完全に司をからかっているのだが、頭に血が上った男は気がつかない。
「道明寺・・・名前くらい・・・」
「夫の俺が牧野で、なんで類がつくしって呼ぶんだよ!」
「別に司もつくしって呼べばいいんじゃねぇの?」
総二郎の言葉に司の青筋がさらに増える―――
「総二郎・・・お前も何気に呼び捨てにしやがったな・・・」
つくし自身は別になんと呼ばれようが気にならないのだが、司にとっては大問題。
「よし、今から道明寺って呼ばれても返事しねぇ。俺もつくしって呼ぶからな!」
―――マジですか? 結婚するんだから、いつまでも道明寺と呼ぶのはおかしい。
いきなり、返事しないとか言われても・・・困る。照れて呼べない状況なのに・・・
「早く子供作れば?以前、テレビで見たけどさ、子供のいる夫婦はお互いをお父さん、お母さんって呼ぶことが多いらしいぜ。
だから二人もそれでよくなるんじゃないか?さっさと子供つくっちゃえ。」
あきらの言葉に司の眉が跳ね上がる。
「―――俺はコイツをお母さんと呼ぶつもりはねぇ!!!つ、つくしは俺の母親じゃないっ!!!」
2ヶ月前に戻ったような会話だ・・・
「いいな、これからは絶対に司って呼べ。俺もつ、つ・・くしって呼ぶからな」
何、声が小さくなってんのよ! こっちまで照れるじゃないっ。
しかし、ため息をつきながら了承すると、目の端にF3のニヤケ顔が見えた。
私たちがお互いに早く名前で呼べるようにからかったのかもしれない。
「あなた方、何をのんびりとしているんですっ!皆さんお待ちですよ。
式に遅刻するなんて、まったく恥ずかしいっ!!さっさといらっしゃい!!」
さっそくお義母さんに叱られながら、司の差し出す腕に自分の腕を絡めた。
視線が合い、お互いに微笑む。今日、道明寺つくしになる―――。
F3がその姿に笑いながら、後ろをついてくる。
司も私もまだまだ未熟だ、これからお義父さんやお義母さんに教わりながら、やっと青く色づいていく種。
そのとき、ずっと私の隣には彼がいてくれるだろう。
頼り、頼られながら二人で成長していくのだ。
横を見れば、タキシード姿の凛々しい司の姿、つくしは幸せを噛み締めていた。
「―――病めるときも、健やかなるときも・・・」
神父の声がメープルに作られたチャペルに響く。
「誓います」
厳かに答える司の声に涙が溢れてきた。
お互いの親兄弟、それに親友たちに見守られながら、司に続いて、つくしは誓いの言葉を述べた。
「では、誓いのキスを」
神父の声に司の手でベールがあげられる。
感動に潤んだ瞳で彼を見上げると、彼は微笑み、そして小さな声で・・・
「愛してる、つくし・・・二人でもっと幸せになろうぜ」
涙を溢れさせながら、何度も小さく頷くと顎を指で軽く摘まれて。彼の唇がゆっくりと重なっていく―――――
FIN
どうなの!?
これはどうなの!?
リクエストと全然違うよね・・・ゴメン!!!
yokoさん、文才のない私を許してっ
これで勘弁してくださ~い m(_ _)m
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