颯HAYATE★我儘のべる

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榊の将来




俺の将来は道明寺財閥の跡取りで決定?

俺としては・・・そうだな

小説家ってどうだろう

うちの家族を題材にしたら・・・売れるかも。

あ、でもそれって暴露本だよな

じゃあ、カメラマンってどうだろう

うちの家族を撮ったらおもしろいと思う

あ、それもある意味では暴露

親父がお袋に頭が上がらないのバレちゃうよな~

道明寺を影で牛耳ってるのはお袋だからな。

じゃあ・・・総二郎おじさんみたいに茶人とか

あるいは華人とか・・・そんなのも風流でかっこいいか?

うん、イケてるかもしれない。

着物を着て、イキに歩く俺。道明寺榊・・・

モテそうな気がする。

でも俺に茶を点てられるか?無理だ・・・

昔、西門流で作法を学ばせられたが

俺には苦痛でいつも逃げていたしな。

華が生けられるか?これも無理

俺にはセンスがないらしい。

じゃあ、普通の会社員ってのは?

平凡に生きる俺。あ、すっげ~いいかも。

「坊ちゃん」

俺が必死で将来について考えていたら、タマが呼びかけてきた。

「タマ?なんだよ。いま考え事してて忙しいんだよ」

「すべて口にでてますから、わかってますよ。

で、坊ちゃん・・・あんたに会社員は無理だよ」

え?なんで?俺だって普通に会社勤めくらいできると思う

「道明寺って名は普通にはなかなかないからね・・・

道明寺榊って名乗れば、一発で道明寺財閥の血族だってわかるだろ。

そうなると、雇われることはないね。雇われてもまともに仕事はさせてもらえないよ」

う~ん、それは考えていなかった。

道明寺・・・確かに同姓に会ったことがないぞ。

そういえば、名乗ればいつも『まさか、あの道明寺財閥の?』と聞かれる。

じゃあ、どうする?俺の将来は・・・

「道明寺を継げばいいんじゃないですか?」

「他の道はねぇのかよ!?俺に親父のマネはできねぇよ」

「大丈夫ですよ。司坊ちゃんがあんたくらいの年齢の時はすっごくバカだったからね。

あんたはその点、頭がいい。そこは奥様似かねぇ。

それでいて、司坊ちゃんのような思い切りのよさもあるし、いい跡取りだよ」

いい跡取り・・・俺の将来はもう決まっているのか?

「俺の未来は決定かよ!」

「そうですねぇ。道明寺の名前を使わなければ、うまくいくかもしれませんよ」

「・・・お袋の旧姓でいくか?牧野榊・・・微妙だな」

「坊ちゃんの場合は、名前もマレですからねぇ。榊って名もそんなにいないでしょう」

「じゃ、名前も変えるか?」

「・・・それじゃ完全に別人ですよ・・・坊ちゃんの将来じゃなくなるでしょうが!」

俺はどうしたらいいんだよ!!

「坊ちゃん、まだ15歳ですよね?高校に行って、大学に行ってそれから考えてもいいんじゃないかねぇ?」

「そりゃそうだけど、今は将来の夢が必要なんだよ。」

「必要??15歳で夢ねえ。あんたのお父さんはその年齢の時はただの猛獣だったがね・・・

人に暴力ばっかりふるって、傷つけて、ご両親が金で解決する。そんなバカだった。

あんたはまだ見所があるよ。親父を越えるかもしれないじゃないか」

「・・・マジで?」

「ああ。」

親父を越える・・いいかも。それなら道明寺を継ぐという将来も有りだ。

よし、それでいこう!!

今時、将来の夢なんて作文を中学生に書かせるなよ・・・

やっと俺はかける「夢」を見つけた。

とりあえずは、親父越えってことで。

これなら先生も納得だ。



FIN



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