颯HAYATE★我儘のべる

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司: 思い出



・・・高天がおかしい。まだ俺を観察しているのか?

どうしてアイツは、変なことを観察したがるんだ!

つくしの教育が悪いのかもしれない。

榊や椛はそんなことなかったのに・・・

アイツだけバカな気がする。

そもそも夏休みの観察日記って何だ?

観察して日記をつける・・・理解できない。

そんなことして何になるんだ?

最近の小学校ってのは、変なことをさせる。

俺が小学校の時は・・・

???何してたっけ???

総二郎とあきらと類といつも一緒で

????

夏休みって何してたっけ?

そもそも夏休みってあったか?

好きなときに休んで遊んでいたからな~

宿題って何だ?やったこともないぞ。

小学生の俺、いったい何をしていたんだろう。

総二郎とあきらと類と遊んで・・・

また総二郎とあきらと類と遊んで・・・

あ、たまに静も仲間に入れてやったな。

そしてまた総二郎とあきらと類と遊んで

??俺の思い出って・・・

なんでだ

総二郎とあきらと類と・・・遊んだ記憶しかないぞ。

中学も三人でつるんで・・・ケンカして(類は不参加)

高校も三人でつるんで・・・ケンカして(類は不参加)

あれ?思い出の中に総二郎とあきらと類しか出てこない。

静がたまにチラっとでてくるくらいか。

あ、高校はアイツがいるじゃないか~

俺の愛妻、つくしが。

高校の思い出ならたくさんあるだろう?

まず赤札貼って、「牧野」をいじめて

類に嫉妬して「牧野」をいじめて

ばばあのせいで「牧野」を苦しめて・・・

待て!それは忘れていい思い出だ!

忘れろ、俺!

楽しい思い出だ、楽しい思い出を思い出せ。

・・・牧野と温泉に行って・・・

滋に犯されそうになった。

・・・牧野と無人島に行って・・・

記憶喪失になった。

待て、それは楽しい思い出じゃねぇ!!!!

司は頭をかきむしった。

どうしても、「素敵な思い出」がでてこない。

どうなってるんだ、俺・・・

っていうか、俺の人生っていったい?

「司、なにしてるの?」

背後から愛妻の声。俺は乱れた髪をそのままに振り向いた。

「高校の時の、俺との楽しい思い出ってあるか?」

俺は期待をこめて、愛妻に質問した。

「・・・・・」

なんだ、その無言は!

「どうなんだ!」

「・・ない。」

「ないはずないだろ!」

「・・・ない。そもそも、良い思い出がないアンタとなんで結婚したんだろう?」

げ!?ちょっと待て!それは俺を愛しているからだろうが!

「俺を愛してるからだろ」

「・・・なんで愛せたのかがわからない」

・・・俺は言葉を失った。

こうなったら、何がなんでも良い思い出、楽しい思い出を探しださなくては!



FIN


司は良い思い出を思い出せると思います?

二人の高校時代って波乱万丈だからな~。

なにかすっげ~良いことってあったっけ?




もっと下まで読んで!!

「思い出?」の続編が出てきますから~・・・





●思い出? 2●

俺は気がついてしまった。

つくしとの楽しい、素敵な思い出がないことに。

俺は探せばあると思っているが、アイツはないと言い切った。

何が何でもすっげ~思い出を探し出さなくては!

アイツも納得するくらいのすっげ~思い出。

俺は親友たちの助けを借りようと総二郎、類、あきらを呼び出した。

忙しい身だが、なんとか全員集まってくれた。

俺が早速きりだすと・・・アイツらは考え込んでしまった。

って、お前らもわからないのか!?

俺の高校時代っていったい・・・

「素敵な思い出ねぇ・・・」

「あ。あれはどう?」

あきらが目を輝かせて言った。

よし、見つけたか!! でかしたぞ、あきら!!

「織部順平の罠から見事、牧野を救い出したじゃん。お前、ボロボロになって牧野を守っただろ?

あれってかっこいいし、良い思い出じゃねぇの?」

おお、そんなことがあったか?覚えてねぇが、それは良い。

「でもさ、それって原因は司だよね?司がアイツの親友をボコボコにした復讐に牧野が巻き込まれたんだよね?

どっちかっていうと司のせいで牧野は大変な目にあった嫌な思い出じゃないの?」

る、類・・・!そうだったか?それならそれは却下だ。ダメだ!

「他にねぇのかよ!思い出せよ、お前ら。」

「思い出せって言われてもよぉ。お前らが二人だけでデートしたときに何かなかったのか?」

二人だけでデート?・・・したことがあったか? いつも邪魔者がいた気がする。

「お!あれはどうだ?」

総二郎!お前は見つけてくれると思っていたぜ! さあ、なんだ!?

「良い思い出といやあ、あれしかねぇだろ。あきらんちの浴衣パーティ。

牧野が司を好きだなんて人前で言ったの、あれが最初で最後だろ?良い思い出じゃんか。」

おお!確かに。あれは忘れられねぇ。最高の思い出だ!

「あれ? その瞬間は最高だったけど、あのあとは大変だったよね。色々あったし・・・

幸せは短かったね・・・。」

うううっ!確かに。類、なんでお前はそんなに冷たい?

俺の幸せがそんなに妬ましいのか!?

だが、確かにあれはその瞬間は最高だった、だが・・・その後のことは思い出したくねぇ。

くっそ~、俺たちに素晴らしい思い出はねぇのか!?

「類!!てめえは何か思い出さないのかよ!」

「二人の思い出なんてわからないよ。二人しか知らないことだってあるだろうし。

俺、このあと取引先とあわなきゃいけないんだよね。もう帰っていい??」

仕方ねぇ・・・仕事と言われれば、いくら俺でも引き止めるわけにはいかない。




F3は司と別れ、帰路についた。

「なあ、類、あの二人の良い思い出ってなんだろうな?」

「・・・高校時代、あの二人は波乱万丈、色々あったよね。それを全部乗り越えて夫婦になったんだよ。

素晴らしくない思い出なんて無いに決まっているじゃない?

司は全然気がついていないけど、どんな大変なことも良い思い出でしょ?」

総二郎とあきらは納得したように大きくうなづいた。

「「確かにそうだ」」

「だけど、類・・・お前、それを司に言ってやればいいのに・・・」

「なんで?それじゃ、おもしろくないじゃない。」

総二郎とあきらは顔を見合わせた。

「お前・・・相変わらずだな・・・」

類は二人にニヤリと笑った。

司は・・・・いまだに素晴らしい、良い思い出を見つけられず、頭を抱えていた。

FIN



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