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颯HAYATE★我儘のべる
雨が止まない 10
司がつくしと会っているのは知っていた。
それがどういう結果になったのか・・・早く知りたかった。
つくしは間違いなく司を振ったはずだ、つくしは友を裏切るような人間じゃない。
たとえ自分を裏切った友だったとしても・・・。
司が立ち直るには時間がかかるかもしれない、でも私は司を支えることができる。
滋の顔には自然と笑みが浮かんでいた。 司を取り戻すことができると信じていた。
「今の司にはもう・・・私しかいない。 つくしも、あの海って子もいない。
私しかいないんだから・・・」
まるで自分に言い聞かせるように呟く。
自分でもどうしてここまで司に執着するのかわからない。
司の記憶がなくなる前は、好きだったけど、つくしの恋人だと認めることができていたのに。
一度・・・手に入れてしまうと絶対に手放したくなくなるものだ。
司はそのまま屋敷に帰りたくなかった。
自然と手は携帯を握り、類に電話をしていた。
「よう、いま・・・時間あるか?」
『―――――どうしたの?』
「牧野に会ってきた。 二人きりで話してきたんだ・・・」
『―――――振られた?』
相変わらず痛いところを無邪気についてくる男だ。 だけど、いつも正しい。
「ああ、きっぱりとな」
『そう。 総二郎とあきらも呼んで食事でも行く? メープルは?』
「メープルはいやだな」
『じゃ、総二郎に言って・・・瑞城でもとってもらおうか? 今どこ?』
「あと1時間もすれば東京だ」
『じゃ、2時間後でどう?』
「大丈夫なのか?」
学生の時のように自由な時間があるわけじゃない。 簡単に予定を変えるのは難しい。
『俺はね。 総二郎とあきらもたぶん大丈夫でしょ。 とにかく瑞城で会おう。』
「わかった。――――類、サンキュ」
『―――――激レア。 司がお礼を言うなんてね。 そんなに慰めてほしいの?』
俺は何も言わずに電話を切った。 図星だった。
情けないな・・・この俺が親友の慰めを必要とするとは。
屋敷に帰っても誰がいるわけじゃない、今は一人になりたくなかった。
運転手に行き先を告げ、司は目を閉じた。
あいつらに泣いていたことを悟らせたくない。
俺はそっと窓を見た。 フィルムを貼った窓には俺が映っていた。
その薄暗い中にいる俺は・・・うちひしがれた男だった。涙の跡がうっすらと見える。
どうするかと考えたが、たまには弱みを見せてのいいかもしれない。
急にそう思って、開き直った。 きっとあいつらなら見てみぬふりをしてくれるだろう。
瑞城に着いたのは夜9時をまわった頃だった。落ち着いて飲むにはいい時間かもしれない。
案内されたところは、日本庭園の中にある離れで静かで落ち着いた部屋だった。
すでに3人は来て、俺を待っていた。
「よお、待ってたぞ!」
「すまん、突然呼び出したりして」
「お~、司が謝るとは。 成長したな~、お兄さんは嬉しいよ!」
「俺に兄貴はいねぇよ!」
懐かしいやりとりをしながら、ネクタイを緩め席に座った。
「食事はコースより、つまみ程度でいいんだろ? 一度に適当持ってきてもらうようにしたぞ。
その方が人が来なくていいだろう? 落ち着いて話せるしな。」
総二郎の気遣いに感謝しつつ、頷いた。
「―――で、牧野との話はどうだった?」
座った途端の類のセリフ。 コイツは・・・直球だな。
「―――振られたんでしょ?」
ムカつく。 だが、いつもコイツの話は正しい。 それもムカつく。
「俺よりも鷹野颯介を愛しているんだとよ。 アイツは俺がいなくても幸せなんだよ。
・・・ひでぇよな、俺はアイツがいないと幸せになれないのによぉ・・・」
三人は俺の心の叫びとも言うべき言葉を黙って聞いていた。
だが、類は・・・やはり類だった。
「牧野だって・・・司が記憶を失ってからは不幸だったんじゃないの?」
その言葉に俺は顔をしかめた。 俺は自分が記憶を失っていたときの牧野の様子を知らない。
知ろうともしなかった。 俺がアイツを忘れていたときアイツは・・・?
「牧野はね、俺たちの前から姿を消したんだ。 ま、俺たちはどこにいるか知っていたけどね。
助けが必要なときには、いつでも手を差し延べるつもりだったし。
だけど牧野は俺たちに助けを求めるようなヤツじゃないでしょ。
一人で耐えて、5年の月日が流れたいったんだ・・・」
類はそこで言葉を切って、俺を見つめた。
俺は・・・知らなければならない、牧野のことを。
「お互いに連絡もしないまま、司の婚約発表が新聞に出た。
だから、俺たちは3人でホーク・ロードに行ったんだ。 牧野が勤めているのはわかっていたからね。
お前の結婚を止めるために、もう一度だけお前の記憶を戻す努力をしてもらおうと思って。
だけど・・・牧野にはもうこれ以上は辛すぎたんだろうね。
お前のことは忘れたいって言われたよ。 そしてお前を忘れるためには俺たちのことも記憶から消したいんだって。
それこそ、ひどいと思わない?
司が牧野を忘れたから、俺たちまで牧野の記憶から消されるんだよ?
――――そうしないと、お前のことを忘れられないんだってさ。」
俺が記憶を失ったことで、どれだけ牧野を傷つけ、泣かせたのだろう。
「・・・その時は俺をまだ愛していたってことか?」
「―――愛していたかはわからないよ。でも忘れられないとは言ってた。
振られたわけでもなく、ただ記憶から消されたんだよ。
どうやって忘れればいいの? どうやってふっきればいいのかわからなかったんだよ。」
「記憶喪失は不可抗力だけど、お前だけじゃない、牧野はお前以上に傷ついたんだ。
お前のせいじゃないのはわかっているが、お前しか責められるべき人間はいない。
それに・・・滋との結婚だけは、お前の責任だろ? 結婚する必要はなかったし、俺たちは止めたはずだ。
後悔するぞ、と俺たちは言っただろう?」
今まで黙って話を聞きながら飲んでいたあきらが話に入ってきた。
「ああ、そうだな」
「慰めて欲しいの、司?」
類がニヤニヤした顔で聞いてくる。 嫌なヤツだ・・・
俺は慰めて欲しいのだろうか? いや、違う。俺はわかっている。
自分が招いた結果なのだと。 何度も思った、滋との結婚は俺が決めたんだと。
わかっていることを、コイツらに責められても別になんとも思わない。
慰めてほしいわけじゃない、ただ現実を受け止めるために・・・お前らが必要だっただけだ。
そうだ、俺はコイツらに・・・責めてもらいたかったんだ。
俺が悪いのだと、俺が招いた結果がこの運命なのだと。
「いや、現実を知りたかっただけだ」
「そうだと思った」
類の言葉に総二郎とあきらも頷いた。 そして総二郎が切り出した。
「アイツの幸せを壊すような真似だけはするなよ。
5年も辛い思いをして、やっと幸せをつかんだんだ。
5年、5年と言っているが、実際はお前が婚約発表をした時が5年でそれから1年だろ?
お前が記憶喪失になって6年が経過しているんだ、もう牧野だって幸せになりたいさ。」
「ああ・・・俺が幸せにしたかったけどな・・・」
「だろうな、でもこれも運命だ。 それよりも滋とはどうするんだ?
牧野に振られたなら・・・そのまま夫婦でやっていくのか?」
それはありえない。 牧野を手に入れることができなくても俺の横にいるのが滋であることはない。
俺の中にはまだ滋への怒りがある。そんな中で夫婦でいられるはずがない。
「いや・・・それはできない。 滋とは離婚する。 ただ離婚した場合、大河原財閥との提携がどうなるか・・・
それが問題ではあるんだ。 提携を打ち切っても道明寺も大河原も問題はないと思う。
だが泥沼化すれば、そういうわけにはいかないし、大河原が担っていた部分を補う企業が必要だ。
大河原と同等の力を持ったところというと・・・」
「―――鷹野財閥に頼めば?」
類の言葉に俺だけでなく、総二郎とあきらも唖然とした。
「お前が牧野を諦めて、友人として接することができるなら問題ないだろ?
頼んでみればいいじゃない。 司のお母さん風に言えば『ビジネス』だろ?」
「帰ってこないつもり・・・?」
滋は道明寺邸で司の帰りをただひたすら待っていた。
つくしは間違いなく司を遠ざけると確信している。
そうなると落ち込み、傷ついた司を慰めるのは私しかいない。
それなのに、司は戻ってこない・・・。 まさか、つくしと・・・?
「そんなはずはない。 たとえ、つくしがまだ司を愛していたとしても、つくしはもう結婚している。
あのつくしが夫を裏切るようなマネをするはずがない・・・。」
まるで自分に言い聞かせているかのようだった。 滋は不安な気持ちを必死で抑え、ただ部屋をウロウロと歩いていた。
携帯電話に手を伸ばしては司の番号を呼び出してみる。 だけど発信を押すことができない。
ここで司を問い詰めれば、さらに事態は悪くなり、私は司を完全に失う。
それだけは、イヤだ―――――
「司、戻ってきてよ・・・」
心の叫びが口にでるが、誰が返事をしてくれるわけでもない。
「司、司、司・・・こんなに愛しているのに・・・」
どうして、つくしじゃないといけないのだろう? なぜ私じゃダメなのだろう?
何度考えても答えはでない。 私とつくしの違いがわからない。
ビジネス・・・?
鷹野颯介に頼むのは嫌だが、大河原と手を切るなら同等の力かそれ以上の力を持った企業が必要なのも事実だ。
道明寺はもともと大河原の石油事業を目当てに業務提携を結んでいる。
石油事業から手を引くことになるのは正直、痛い・・・。それに変わる何かが必要だ。
そこに鷹野財閥はありがたい存在であるのは間違いない。
ただ、鷹野家が提携を了承してくれるかという問題はあるが。
颯介は俺に良い印象はないだろう、そこに道明寺との提携を持ちかけて頷くかどうか・・・。
だが、これは良い考えに思えた。
このままでは牧野との縁は切れてしまうだろう。
アイツが振った男と友達づきあいができるとは思えない。
極力、俺を避けるに違いない。 この提携がうまくいけば・・・それを理由に牧野に会えるかもしれない。
「―――――あさましいな」
思わず声に出てしまった。 すぐにハッとしたが遅かったようだ。
類の顔にイヤな笑みが浮かぶ。
「牧野と会えるなって思った?」
どうしてコイツは・・・そういうことを声に出すんだ!?
俺は仕方なく顔をしかめて頷いた。
「ああ」
総二郎とあきらもニヤニヤと俺を見ている。
まったく・・・コイツらは俺を慰めようという気はないのか?
「鷹野に頼むのはいいんじゃねぇか? 悪くないと思う、俺も賛成だ。
俺たちも牧野に会う理由がいるからな。 俺たちもお前を通して無理やり理由をつけて会ってやる!
アイツはお前の親友だってだけで俺たちを忘れる気でいるからな。
牧野だって俺らの親友だろ? 絶対に忘れさせるもんか。」
これはあきらの優しさだと思った。 もちろん本音でもある。
牧野の高校時代の友人は俺たちと桜子、それに・・・滋だけだ。
育ちの違いと俺たちF4のせいで苛められていたからな・・・。
俺たちを忘れれば、高校時代すべてを忘れることになる。
俺もあきらの気持ちに賛成だった。 絶対にアイツに俺を忘れさせる気はない。
簡単に忘れてしまった俺が言うことじゃないが・・・
我儘と言われようと、俺はアイツに忘れられたくない。
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