地味な静岡SP~島田編


地味な静岡SP~島田編

今回は、花嫁さんの結髪でもお馴染みの島田です。
島田の川越は氷川きよしの歌の名前の元(?)の
「箱根八里は馬でも越すが、越すに越されぬ大井川」と詠われた
急流大井川は、江戸警護のために、橋を掛けることを禁じられていた。
大井川を渡るには、川越人足と言われる人たちにお金を払って
渡る方法しかありませんでした。

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島田は東海道五十三次の宿場町だが、ただの通過点である宿場町とはちょっと違う。
島田宿の先を流れる大井川は急流で、
一度雨が降れば何日も足止めを喰らいかねない宿場。
それだけに、浄瑠璃の舞台になったり、芭蕉が句を詠んだり、と、話題も多い。
ここをネタにする著名人は、みんな足止め喰らったクチだ。



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島田宿の町並みの図
雨で28日間足止めなんてこともあったらしいから
上の画像では、現代の平日で閑散としてるけど
当時は相当の人で溢れたことでしょう


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宿屋の前で、駅で借りたレンタサイクルと記念撮影
椅子が低いんだよ



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川越の値段は、水量、川幅、越え方によって、値段が変わって参ります。
水量が少ない日は本当にラッキー
多い日は、金は掛かるわ、場合によっては宿で足止め喰らうわで、
これはまさに時の運ってやつだね。



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一番安い料金設定は、いわゆる肩車です。
そのワンランク上が、この平蓮台という乗り物
これは二人乗りで、両端の横棒二本の間にお尻を乗せ
真ん中の横棒に足を乗せるということです。
肩車は当然ながら、これも人足がコケたら、川ドボーン


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さらにランクを上げたのが、半、中高棚平蓮台
今で言うなら、もう御ベンツという感じですね
16人担ぎなので、これだったら2,3人コケても、なんとかなるでしょう。
レンタル料(?)は、約5万なり。


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さあ、大井川へ出てみよう、その前に暑いから、自販寄らせて。
昔の旅人も、同じように手前の商店で茶を飲んだんだろうか?


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やはり川幅(河原)の広さが目立つ大井川




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川辺まで来ました。なるほど、かなりの急流(この画像で伝えくれてるかな?)
人足は、相撲取りに匹敵する体をしていたということだが
もちろん素人では、ダムなどの設備が出来た今でも渡ることは不可能だろう


2005-06-08 15:48:10
この画像のがわかりやすいかな?
5メーターしか泳げない自分としては、これを見ただけで恐怖を感じてしまう


2005-06-08 15:48:10
そのすぐ脇を、東海道線が1分も掛からずに渡っていきました。
JRの運賃は高いっていうけど、渡川料金払わないで渡ってくれるんだから、
意外と良心的なのかもね。


2005-06-08 15:48:10
江戸幕府崩壊とともに、川越の歴史もまもなく終了。
禁止されてた大井川の船搬も解禁され、大井川上流から木材の運搬が始まりました
昭和の時代、川越の島田から、木材、製紙の島田に。
そして木材を海外に頼るようになってしまった現在、再生紙工場の街として、
工場の煙突から煙が見えました


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