東海道本線各駅停車の旅~小田原編

東海道本線各駅停車の旅~小田原編

ひっさしぶりーふの更新です!
今回の東海道本線各駅停車の旅は企画モノです。
神奈川側の小田原と、静岡側の三島、両宿場から
箱根の関所を目指そうという企画です。
とはいえ、もちろん登山鉄道やバスで国道1号や箱根新道一直線なんて技は使わず
「刑事は足で稼げ」の教え通り?江戸時代に使われてた旧東海道を徒歩で行くという
当時の苦労をそのまま再現するという(泣)
定石通りの東海道本線各駅停車の旅をお送りして参ります。



永谷園のお茶漬けについてくるカードを見ればお分かりの通り
♪箱根の山は 天下の険!(リズミカルに!)
かんこく関も物ならず~ 
万丈の山! せんじんの谷!(力強く!!)
前にそびえ しりえにさそう 
雲は山をめぐり 霧は谷をとざす
なんとかかんとか(←自信ナシ) コ~ケ~な~めらか~
ってなワケで、これは今回も一筋縄ではいかない旅になりそうだ




まずは小田原にて一枚
小田原では海の幸、とりわけカマボコ、鯵が有名。
昔の旅人と同じくして、日持ちの効く鯵の押し寿司と
・・・ビールほしいけど・・・
この先の過酷な旅程を思うと、手が伸びません。
断腸の思いを残し、いざレッツラ関所!



本日のルート案内です
湯本から旧東海道を通っての登山
15kmほどの行程になります
地図って罪ですねー
この画像見てると
まっつぐの簡単な道に見えちゃいますが
実のところ歩くと、エラいことになるわけです
ま、これからじっくりと

ここで大事なのは、こういう内容のHPやブログって
いっぱいあるけど(「東海道制覇」とか「初心者のウォーキング」とか)
ここの役割って
一っっっ切!アウトドアの知識のないズブの素人のわたくしが
無謀にも歩いて、どうなるのか?をお伝えするのが、大事なトコ
だから言わば、ここを見たふつーの人(そう!アナタです)が
歩いたら、こうなりますよ!っていう戒めでもあるんです


湯本
だば、箱根湯本駅を出発です
ここから、どんな過酷な旅になるか・・・
なんて言ってますが
バスだったら、30分で着いちゃいます(汗)
ええ、意味は無いんです、こういうのスキなんです
そこをわざわざ歩くのが、わが各駅停車の旅



ちなみにバス路線図です
バス停の名称を見てるだけでも
情緒ありそうな道程になりそうですね
ちなみに箱根に行ったことのある方は
お分かりの通り、メジャー所は一切通らない
今となっては、旧東海道も裏ルートになってしまいました
ユネッサンや彫刻の森、強羅やケーブルカーは
今の国道一号線沿いになります
よっぽどでない限り、
こっちを通って山頂を目指す人は、変わっています。

まずは、奥湯本という湯本温泉の奥座敷を目指します



まずは出てきた、恐怖の石畳
今となっては、ものすごい歩きづらいんですが
昔は泥のツルツル道を歩くより
よっぽどこの石の上を歩く事がありがたかったようです
この石畳になる前は竹を敷いていたそうだが
竹をこの山道に運ぶ手間が掛かるらしく
この石畳に落ち着いたそうです


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途中にあった猿橋という橋の上には
猿でなくネコタン、にゃにゃん!
日曜日の遊歩道にしては、歩く人もおらず
大観光地箱根とは思えぬ静寂ぶりに
気分もすこぶる良好です


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三枚橋(旧東海道の入り口)から
歩く事30分、眼下には湯本の温泉街が望めます
湯本の駅から送迎バスでホテルに行って
温泉入って、おいしいもの食べて・・・
そんな箱根の定番とは程遠い、我が東海道本線各駅停車の旅
恨めしげに観光客を見ながら、その先の日本へ!
(たまには、ふつーの旅をしたい・・・)


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関所はまだまだ、これからだ(地井武男)
50、80、よろこんで、入れます終身保険!

さて、ここまでは、ほんの序曲
ここから先は、みんなが行かない
癒しの(恐怖の)箱根に突入します


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温泉街を過ぎると、いよいよ本格的に山になります
緑が鮮やか!
普段、自宅は日が入らず、仕事場は地下室にいる筆者にとって
この色は、自然からの何よりの贈り物
さあ、みんなも閉じこもってないで
今すぐキレイにお化粧して、外へ出て!(謎)


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いいですねー
そこに聞こえるのは、
川のせせらぎとウグイスの声
そして、風と雲と私(・・汗)


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歩き始めたときに吹いていたさわやかな風も
止んでしまい、汗ばんできました
そんなところにイイタイミングで水場が登場
マイナスイオンを感じるほどの、繊細な感性も持ちませんが
水って、涼しげでいいもんですよね
なぜか、無性にソーメン食いたくなります)


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東坂(湯本から芦ノ湖)を通して
一番整備されていた付近です
この辺は、ハイキングルートの一部なのか
人影をちらほらと見受けられます
人がいるって。。。安心(はぁと


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横には、水力発電所からの清流が流れます
ここいら辺は、ふつーの人でも
気持ちいいマイナスイオンを浴びられる
お手軽スポットなので、おすすめです
(あとで撤回しますっ)


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そして、この川を渡る板橋付近に
河原に降りられそうなスポットを発見!
サイコーのロケーションやないかい!!
ここで、昼を食べることにしました


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歩くか、各駅電車乗ってるか
という、苦行、苦行の
東海道本線各駅停車の旅ですが
(こんな旅して、何のためになるのか・・)
このときばかりは、唯一の楽しみ
ランチタイム!(給食しか楽しみの無い小学生みたいだ)
本日のメインは(前菜もデザートも無いけど)
小田原で買った小鯵押寿司でございます
川の流れを間近に感じながら
相模湾の名産を、この箱根の山で食すのは
まさに昔の旅人になったようで
関所を目指す脚にも気合が入ります

ヨッシャー!!!!!!!!!!!!!!!
さあ、気合を入れ直した瞬間・・
すぐ背中にヘビ発見!!
鯵に釣られて、出て来たんでしょうか
この先、不安・・・(気合一瞬にして消滅)


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ココからがマジ本番
シダ植物なんて生えちゃって
上る角度もハンパねー
これが箱根八里の厳しさっす


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もう道になってねー!
この先にものすごい角度の階段もあって
(あまりにもキツくて、写真撮るのを忘れました)
この苦しみを、もうみんなに体験させたい
そして「これに臨むアンタすごいわ」と、土下座してもらいたい!
全然、お手軽じゃねえ!


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数々の、ちょ難関を乗り越えたワタクシ
ここまですれ違う人さえおらず
不安だった心を癒してくれる
畑宿という箱根細工の街に入りました
この道中で唯一の人里という感じ
しかし、関所はまだまだ遠い
スルーしてマイロード


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もうハンナリとゲンナリしてきましたが
まだまだ試練は続きます
ここからは、七曲りという難所です


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くねらせすぎだろ・・・


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単調すぎる上りに、なんだか飽きてきましたが
読んでる方は、もっと苦痛だとは思います(汗)


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健康のためでもなく、東海道制覇の目標も無く
これ、頑張って何の意味があるのか?
と自問自答しつつ、非日常的な角度の石段を上がると
見晴らし茶屋という、ようやく下界を見下ろせる
開けた高台に到着です。
ここには、現在でも茶屋が置かれてまして
バテバテで、ものすごいご休憩したかったのだが
残りの距離を考えると、もうひとふん張りせねば・・・
(茨城の人間というのは、無駄に我慢強いのです)


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さらに歩くと、予定していた休憩場所
甘酒茶屋に到着!
せっかく休憩出来るのに、茨城仕込みのムダな我慢強さが災いし
休憩取るのが面倒になってきた。
(疲労のピークを超えちゃったらしい)
しかし、折り目はキッチリスラックスな性格なので
甘酒茶屋にご入場します


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中は良い意味で薄暗く、懐かしい土間に木の柱
そして、テーブルや椅子は切り株で作られています
「甘酒」茶屋ということで、
甘酒をまわりの人たちは飲んでいるのだが
それは箱根の観光地から散歩してきた人たち
さすがに湯本から登ってきた自分が
甘いものを飲む余裕もなく、無料のお茶を飲む
これが薬草茶という感じで、またウマイ
力餅も手作りという感じで、素朴な味


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甘酒茶屋の越えたら、もう残りわずか
しかし、ここからは思わぬ伏兵が潜んでいました
箱根の観光地から、甘酒茶屋に散歩してる団体軍団!
自分はもちろん観光地に向かってるので、モロ逆走で
歩きにくい事この上無し!
しかも「こんにちわー」と挨拶してくるお年寄り
足動かすのに必死で、口が動かないよ・・・


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人の流れも一段落し、山も開けてきました
するとそこには!!
山の風景に飽き飽きしてた目に水の色が飛び込みました!
箱根の代名詞、芦ノ湖!!!
緑の中、芦ノ湖が見えた、この感動は
下から歩いてきた人間しかわからない至福の瞬間です。
電車や車でここに来た人は、何も感じないと思うが
自分としては、これだけ登ったところに湖があるって、
とても不思議な感覚だ


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芦ノ湖を眺めながら、恩賜公園、関所資料館を通り
目的地の箱根関所に到着!
昔はここを通るために、
いろいろとバタバタ大変だったんだろうと思いますが
今じゃ当たり前ですが、タダで通過できます
関所を越えて、箱根駅伝の折り返し場所で前半をフィニッシュです


ホントにお付き合いいただきありがとうございました
書いててもイヤになったのに、よく登ったと思う。
感想としては、三枚橋から発電所までは歩道の整備がされてないので
オススメしませんし、発電所から甘酒茶屋までも
あまりに歩道が過酷で、体力に自信が無い人やお年寄りには
オススメできません。芦ノ湖から茶屋に散歩がイチバンだね。。

飽きもせず梅雨明けに、後半(関所→三島宿)もあるので
覚悟してください


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