*うさーぎ*のおうち

*うさーぎ*のおうち

誕生

サボテン

2003年6月20日。
その日は梅雨なのに朝から雲ひとつない晴天でした。

黄色


早朝5時、お腹の痛みで目が覚めました。
予定日まであと6日。前日に「おしるし」と呼ばれる少量の出血はあったけど
検診ではまだ子宮口3cmで赤ちゃんも下がってないって言われていました。
痛いけど・・・でも、陣痛じゃないよね~~。と思いつつ、トイレに行ったりして
ウトウト・・・。ん??でもまた痛い。昨夜食べ過ぎたかなぁ~。→トイレ
痛いな~。→トイレ・・・を繰り返すこと1時間。
さすがに、「あれ?なんか違うかも。」と思いました。

黄色

そこで、まだ6時だったのですが、すでに起きていると思われる妹にメール。
「ねぇ、1時間くらい前からお腹痛いんだけどさ、陣痛かなぁ?」
妹は私より3ヶ月前に出産を経験している先輩ママなのです。
妹いわく、陣痛の可能性が高いからとりあえず間隔を計ってみて
病院に電話してみたら??とのことでした。

黄色


間隔を計ったら、だいたい7~8分。
痛さに波があり、イタタタ・・・とお腹を抱え込むような痛みです。
1時間近く計りましたが、間隔は変わらず。
きっと陣痛だ・・・。急にドキドキしてきた~~!!
両親に話し、とりあえずイタタ~!と言いながら朝ご飯を食べ、
病院が開くのを待って電話してから駆けつけてくれた妹の車で
病院へ向かいました。

黄色


診察の結果、子宮口は3cmの開きで変わりないけど
陣痛が始まっていることから、今日中に出産になるとのことで即入院。
いよいよ赤ちゃんと会える~!わぁ~!ドキドキ!!
妹に入院の手続きをしてもらっている間、知らせたい人にはメールで知らせました。

黄色


昼ご飯はまだ余裕で食べられました。
痛みはあるものの、私も赤ちゃんもまだまだ元気でした。
赤ちゃんは元気にボコボコ動いていました。
しかし生まれる直前ってあまり動かないって聞いたけど??
私の赤ちゃんは最後まで胎動が激しかった・・・。

黄色


お昼過ぎ、高校時代からの友人が訪ねてきてくれました。
まだ痛みの合間には普通に話せます。
一度帰っていた妹と母も病院に来てくれました。

黄色


夕方7時。
仕事を終えて、ダンナさんも駆けつけてくれました。
痛みは4分間隔。腰が砕けそうな痛みと、お腹が破裂しそうな感覚に襲われます。
このころになると陣痛の合間には話すことさえできず、朝早く起きた寝不足から
眠気が襲ってくるようになりました。もちろん夕食は一口も食べられません。
ダンナさん、母、妹が交代で腰や背中をさすってくれたり、汗を拭いてくれたりしました。

黄色


夜8時。
分娩室へ移動。痛みで歩くことができず、車椅子で。
立会いを希望していたダンナさんも一緒に分娩室へ入りました。
子宮口は8cm開いているとのこと。
全開まであと2cm・・・。陣痛は3分間隔。
息をするのがやっとの状態です。
助産婦さんの指導のもと、ダンナさんも一緒に呼吸法を頑張ってくれました。
陣痛の合間には「だいじょうぶ!だいじょうぶ!」と励ましてくれましたが
痛い私は「大丈夫って何よ?!」と心の中で文句を(笑)

黄色


夜10時。
子宮口全開。
陣痛はほとんど間隔がありません。助産婦さんの指導に合わせて、
我慢していたいきみを開始しました。あんなに集中して体に力を
入れたことは今までの人生で他にありません・・・。
途中、私の呼吸法があまりよくなかったのか、赤ちゃんの心拍が
極端に下がってしまいました。えぇっ?!赤ちゃん大丈夫???
と思ったら助産婦さんが「次のいきみは深呼吸で逃しましょう。
赤ちゃんに酸素をたくさんあげてね」と言いました。
この段階でのいきみ逃しは結構大変です。勝手にお腹に力が入ってしまうのを
必死でこらえました。大切な大切な赤ちゃん、どうしても守りたい!!
2~3回いきみを逃したら、心拍が戻りました。よかった~~!
呼吸法といきみって、本当に大切なんです。

黄色


「次のいきみで産まれるよ、頭が見えたら力を抜いて、ハッハッって
短息呼吸ね~!」
力いっぱいいきむと、赤ちゃんの頭が出てくるのが見えました。
あっ!顔も見えた~!助産婦さんの指導のもと、ハッハッ・・・と
短い呼吸に切り替えます。

黄色


そして午後10時27分。
「おめでとう!元気な男の子ですよ~!」

ことり


元気な産声と共に、愛すべき息子が誕生しました。
身長46.0cm、体重2844gの元気な男の子です。
産まれたばかりの息子を胸の上に抱っこさせてもらい、私が彼に言った
第一声は、「うわぁ~、かわいいなぁ。お疲れさまでした。よく頑張ったね」
でした。

ことり


我が子の誕生、それは本当に感動的で神秘的でした。
命を生み出す素晴らしさを体験できて、今まで味わったことのない満足感で
いっぱいでした。

私達のところへ元気で生まれてきてくれた息子。
本当にどうもありがとう。
これから、ずっとずっとよろしくね♪


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