IN　MY　ROOM

ホームシックにかかるpart⑬

授業についていけなくて落ち込んだあの夜、わたしはいろんなことが重なって涙をポロリン。。。と一人流したのでありました。この日の夕方、せめておいしいものでも食べて元気をだそう～とわたしはsuperでとびっきりおいしそうなサラダを買ってかえったんですぅ。そのあとの会話「ジョイスとの」は前に書きましたね。
ジョイスが友達の家に遊びにいってしまってから、明日の準備にかかってたら、
山のようにあったホームワークを忘れてた！えらいこっちゃ！という訳で
my　roomで勉強してたら、窓の外から家族づれの楽しそうな笑い声が。。。
「ああ！日本においてきたmy　familyはどうしてるかなあ」と考えると
ジョイスはいないし、わたしは今一人ぼっち。。。しんみりとなったところで
「そうだ！買ってきたサラダでも食べて元気だそー」とわたしは気を持ち直した。
サラダ、サラダ～と一口食べる。ウ、ウウーッ、何？といわず「Whtat?]とわたしは叫んでいたようだ。まずい！これは人間の食べるものではなーい！
なんだ、これは！あー日本に帰りたい！おいしいご飯が食べたい！pianoが弾きたい。子どもたちに会いたい！普段口うるさい母の顔がみた～い！訳のわかんない
複雑な感情がほとばしる！あたりはシーンとして物音ひとつしない。これ、サラダを食べたのがいけなかったのかなあ～感情が一気に噴出して涙がポロリ、こうなるといけない、机の上に涙がポタポタ。。。。ノートの上に涙の池ができてしまった。ふとベッドのサイドボードをみたら、日本から持ってきたカセットが目についた。ベートーヴェンの３大ソナタ。演奏はバックハウス。わたしは「月光」を聞くことにした。こういう時音楽は命を吹き返してくれるから不思議だね。このままベッドに横になって一心に聞く。ベートーヴェンが優しく「頑張ろうね」とわたしを
抱きしめてくれているような感じ。そのままベートーヴェンにこの夜は抱かれて眠った。ジョイスが帰ってきたのもわからないまま。朝起きたら涙の池はすっかり渇いてなくなっていたよ。「Good　morning」一夜あけると昨日のアレはいったい
なんだったんだろう～清々しい朝！ちょっぴり開き直り。。。
でもわたしはわたしの力しかないよね！？それでbestをつくせばいいんだと開き直るともう恐いものはない。この日の授業はhomeworkが全くできてなくても、なんとかなるでしょ、ケセラセラ～こうしてわたしはまたひとつたくましくなっていったのでありました。ジャン、ジャン。　　　　　つづく

ジャンル別一覧