親以外で、気付いた時にはもうそばに居たのが大石だった。少女マンガにありがちな幼なじみってヤツだ。ひとりっ子だった私は、それこそ本当に大石を兄のように慕っていた。いつもあとを追っかけていた。まさかこんなに長い間追っかける事になろうとは、その当時は思いもしなかったわけだが。今でも私は、二人してワカメちゃんカットの私と大石が、思いっ切りの笑顔でスイカをかじっている写真をロケットに入れている。そういう事を告げても大石は絶対に嫌がらない。「ふぅーん、見せてよ」と言って笑うだけだ。絶対に見せてやるものか。どうして嫌そうな顔をしないのか。迷惑にしないのか。私を邪険にしないのか。答えは明白だ。大石は私にこれっぽっちの興味も持っていないからだ。わかっていた事だが、書いてて涙が出てきた。![]()
![]()
