それが何を意味するのか私にはしばらく理解できなかった。そして本当にどうすれば良いのかわからなかった。私は大石が好きだ。そして、大石も私を好きだと言ってくれている。けれど、大石は私を抱けない。大石はゲイなのだ。その大石のプロポーズを私は受けるのか。「俺はひょっとしたら一生お前を抱けないのかもしれない。だけど、一緒にいたい気持ちは本当なんだ。一生そばにいてほしいのはチサトしかいないんだよ。俺みたいなのとくっついててもチサトが幸せかどうかはわからない。だけど、お前がもし他の男と結婚するなんて事になったら、俺はどうなるか自分でも考えたくないんだ。勝手な言い分だけど、今の俺にはこんな事しか言えない。ずーっと考えてたけど、やっぱりボストンに行く前にはっきりさせておこうと思ったんだ。でも...チサトが嫌ならもちろん無理にとは言わない。俺がボストンに行ってから返事をくれてもいい。悪い返事だったらその方が落ち込まないかもしれないしな」そんなプロポーズの返事なんか、一生できるわけがない。そのシンプル極まりない答えが、私の本当の気持ちだった。