古代のロマンをたずねて part.3

古代のロマンをたずねて part.3

八道珍皇子と幽霊子育て飴



六道珍皇寺の西の西福寺傍に「六道の辻 」と刻んだ石標が立っています。


六道とは、仏家のいう地獄、餓鬼、畜生、修羅、人間、天上の六種の冥界をいい、死後、霊は必ずそのどこかに行くといわれています。


六道の辻は、その分岐点で冥土への入口なのだそうです。



六道の辻




京都では、盂蘭盆会前の8月7日から10日までの四日間、先祖の精霊を家に迎えるため、六道珍皇寺へ参る風習があります。
これを「六道まいり」というのだそうです。




本堂




本堂の背後に小野篁(おのたかむら)が冥土への入り口にしたといわれる井戸(「冥途通いの井戸」と称している)があります。




井戸




色々おどろおどろしいいわれの割には、意外に明るい感じがします。
昔の人はそんなことを良いながら、楽しんでいたのかもしれないなどと思ったりしました。



近くには、『幽霊子育て飴』を売っている、みなとやというお店がありました。




みなとや




【幽霊子育て飴の由来】

慶長4年、京都の江村氏は、妻を葬った数日後、土の中から幼児の泣き声がするので、掘り返してみれば、忘れもしない亡き妻が産んだ子供であった。
ちょうどその当時、夜な夜な飴を買いに来る婦人がいたが、子供(幼児)を掘り起こしてからは、その婦人が来なくなったという。
 その後、この店で売る飴を誰となく幽霊子育の飴(水飴を固めて小割りしたもの)と呼ぶようになり、果ては薬飴とまで言われるようになり現在に至っているそうな。




幽霊子育て飴



食べてみると優しい味で、癒される感じです。
大きな窯で炊いていて、添加物など一切入っていない昔ながらの製法のようです。
出来た飴を、ノミとトンカチで叩いて割っているので大きさも形もまちまちなのがまたいいですね。

ここのおかみさんは初代から数えて20代目なのだそうです。
ちなみに、幽霊が買いに来た時は水飴状だったそうです。

去年流行った「ゲゲゲの鬼太郎」のお話はここの飴のお話が元になっているのだそうです。

ここのお店は「日本昔話」に4回くらい出演したのだそうです。

そんなお話を聞くと益々美味しいと感じたのでした。
お土産には喜ばれそうです。


さて、このあと六波羅蜜寺に行ったのですがそこは最近行ったばかりなので今回のブログでは書かないことにします。


次回は今年の大河ドラマ「江」ゆかりの養源院です。


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