古代のロマンをたずねてpart.2

高津宮

以前、 pleさんのブログで見て、どうしても行きたかったところです。

難波高津宮に遷都した仁徳天皇を主祭神とし、祖父の仲哀天皇、祖母の神功皇后、父の応神天皇を左座に、后の葦姫皇后と長子の履中天皇を右座に祀ると言われています。

しかし最近の調査で、ここに本当に宮があったのかと考えておられる学者さんもいます。
もしかしたら、ここで政治をしていたのではなくてもがりの宮だったのではとう先生もおられます。

歴史の真実は誰にもわかりませんが参道を歩いていると、ここを大切に思っていた当時の人々やそれを伝えてきた地元の人々の気持ちが伝わってくるかのようです。

最初の鳥居をくぐると注連柱に「仁風敷宇宙徳化洽乾坤」と刻まれた文字があります。

仁風敷宇宙（じんのかぜうちゅうをしく）

【思いやりのある風が宇宙に満ち溢れるとき】

徳化洽乾坤（とくかけんこんす）

【人を思う慈しみは行動となって天と地に広がる】

この頭二文字で「仁徳」となるのだそうです。

注連柱をくぐり、参道を歩いて行くと階段があります。
ここの参道はなんとも気持ち良く美しいのです。
神社好きにはたまらない道です。

階段を上がると高津宮がありました。

足が痛い～、とぶつぶつ言っていた娘もここまで来ると神妙な顔で参拝しています。
夫も同じく参拝しています。

拝殿のすぐよこに、比売古曽神社（ひめこそじんじゃ）がありました。
この地はもともと比売古曽神社が祭られていたのですが，大阪城築城のため高津宮がここに遷され、そのさい高津宮が本社となり、もともと鎮座した比売古曽神社が摂社となったと言われています。

ご祭神は下照姫命です。
下照姫命は大国主命の娘と言われています。

また、記紀において卑弥呼の原像をもとに、天上界ではアマテラス（天照）、下界ではシタテル（下照）ヒメとして記載したとの説もあります。

兄弟となるアジスキタカヒコネについては、各地の神社の伝承から事代主、一言主、大物主、大山咋神などがその異名同神の可能性が高くそのアジスキタカヒコネあるいは父神の大国主、母神の多紀理毘売との組み合わせから市杵島姫（イチキシマヒメ）（宗像三女神、弁才天と習合）、ミツハノメ、アメシルカルミズヒなどもシタテルヒメの異名同神と考える方もおられるのだそうです。

何故か気にある姫命です。

比売古曽神社