資金集め

資金集め

日本もアメリカも公立学校の授業料ははただのはず。
アメリカへ来る前は「アメリカの学校って鉛筆1本までみーんな学校にあってただなんだってー。」と思っていた。
ところが、 ただであると思っていた鉛筆は父母からの寄付だったのだ。それも、学年の始めに先生からの欲しいものリストが教室の入り口に貼られ、それぞれの家庭で寄付できるもののところに名前を書いていく。 リストには先生が使うワープロのインクのカートリッジまで書いてあってびっくりした。

詳しいことはわからないがアメリカの場合、小学生に義務付けられている修学内容が日本のものよりずっと少ない。
日本では必須の体育や音楽・図工などは予算のある学校でしか教えられていない。
だから体育や音楽のある学校はいい学校(予算がある学校)ということなのだ。
そこまで考えて学校を選んだわけではなかったけれど、ラッキーなことにくり坊が通うこの学校には体育も音楽も図工もある。つまりいい学校なのだ。

そんな予算のある学校でも常に台所事情は厳しいらしい。資金集めが盛んである。
年度始めに「ひとり$150の募金がないとよりよい学校運営はできません。」というお便りが来た。そして、チェックの宛先とそれを入れて送る封筒とご丁寧に分割でもOKですというメモまでついていた。
それでもなかなか集まらないらしく、あの手この手でいろんなイベントを開催して資金を集めている。

例えばブックフェア。
本の即売会で売り上げの一部が学校の資金となるため、本の値段が市価より高いことがある。
ラッピングペーパー販売。各家庭にカタログが配られ(注文をとってきた生徒が)注文数に応じて商品をもらえるようになっているので、お父さんが会社へ持って行き同僚から注文をとってくることもあるらしい。やはり売り上げの一部が学校の資金となる。
ゴルフコンペやディナーパーティー、買い物のレシートを持っていくと何パーセントかが寄付されるなどなど。。

もう少し教育に対する予算を国家レベルで、州レベルで増やしてくれれば 年中資金集め活動をしなくてもすむのに、予算はカットされる一方らしい。
くり坊のESLも年度の途中でカットされてしまった。とほほ

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