ニャんコロ屋敷

ニャんコロ屋敷

思い出話 ワンの未知との遭遇編




今から10年ほど前の話だ。
亀さんのとうさん 亀蔵は毎晩2時間もののサスペンスを観て 午後11時頃ワン2匹を連れて散歩に出てゆく、これが、毎日の日課だ。
その日の晩も いつもの時間に散歩へ出かけて行った。
亀さん家族の住むこの町は 太古の歴史の息吹を感じさせてくれる風景に囲まれた 電車を使えば 大阪市内から約1時間ほどで着く所にある。
であるからして、町の美観を損なうという意味もあって、やたらと電灯が少ないのだった。
亀蔵とうさんはいつものコースをいつもの時間にまわりだした。
歩き出して10分ほどで 閑静な住宅街を抜けると古墳群が正面に見えてくる。
月明かりの綺麗な晩だった・・・。なぜだか、ワン達が急に吠え出した。
亀蔵とうさんは ワン達が吠える方向にふと目をやった。
空を見上げると、なんと そこに銀色をした 奇妙な物体が空中に浮かんでいるではないか!
その物体の形は ちょうどカブトガニを角ばらせたようなもので、 加えてミラーボールのように様々な角度から発光しギラギラと輝きながら 空中を静止していた。
ワンと亀蔵とうさんはその物体を目指して走り出した。
すると、その謎の物体はジグザグ運動をはじめ古墳の裏側に飛んで行った。ワンと亀蔵とうさんは謎の物体が飛んでいった方へ全速力で走ったが見失ってしまった。
今の時代のようにカメラやムービー付の携帯が存在しなかった時代のお話でした。 










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