41歳ニートと俺とおかんと親父の話

まいど、俺や。41歳無職、滋賀大卒。

この前な、うちの叔母（おかんの姉ちゃん）からLINE来て、

「ええもん見つけたで！」言うて渡されたのが――

蛇の抜け殻。

……まさか、これを手渡しでもらう日が来るとは思わんかったわ。

「財布に入れとき」言われた

叔母いわく、

「蛇は金運の神様の使いらしいで。財布に入れといたらお金貯まるねん」やて。

いやいや、そんな簡単に運上がったら日本全員金持ちや。

……とは思いつつも、なんか断りにくい雰囲気。

ありがたく受け取って、

とりあえずティッシュに包んで財布に入れてみた。

なんか心がざわつく

財布開けるたびにチラッと“蛇の皮”が見える。

なんかちょっと落ち着かん。

でも妙に守られてる気もする。

こういうの、信じてへんはずやのに、

人間って“縁起”って言葉に弱いな。

無職やからこそ、「運気」って言葉に敏感になるんかもしれん。

親父の反応

親父（防大卒の元鬼軍曹）に見せたら、

「それ本物か？DNA検査したほうがええんちゃうか」言うて笑っとった。

科学的にしか物見ぃひんタイプやからな。

でもそのあと、

「まぁ、信じる者は救われるって言うしな」ってボソッと言うたのが意外やった。

親父も案外、こういうの気にしてるんかも。

おかんはノリノリ

おかんはというと、

「うわぁ〜！あんた運上がるで！」言いながら、

ちゃっかり自分の財布にも入れとった。

俺より先に“蛇パワー”吸収しとるやん。

結局、何がええんやろな

信じる信じへんは人それぞれやけど、

誰かが「ええことあるように」思て渡してくれたもんには、

それだけで“気持ちのぬくもり”がある気がする。

それが一番の縁起モンちゃうかな。

まとめ

蛇の抜け殻、最初は正直ちょっと怖かったけど、

今はなんか財布が“お守り”みたいに感じる。

お金が増えんでも、

「まぁぼちぼちやってこ」って気持ちになれたら、それで十分。

縁起もんって結局、“気持ちを整えるアイテム”なんやろな。

俳句で締め

抜け殻を

財布に忍ばす

無職かな