趣味の漢詩と日本文学

趣味の漢詩と日本文学

January 8, 2007
XML
カテゴリ: 漢詩・漢文
七里灘重送 劉長卿
秋江渺渺水空波、越客孤舟欲榜歌。
手折衰楊悲老大、故人零落已無多。
【韻字】波・歌・多(平声、麻韻)。
【訓読文】
七里灘にて重ねて送る。
秋江渺渺として水空しく波あり、越客孤舟榜歌せんと欲す。
手衰楊を折り老大を悲しむ、故人零落して已に無きもの多し。
【注】

○渺渺 水が果てなく広がるさま。
○越客 越の地方を旅する人。
○孤舟 一艘の船。
○榜歌 舟歌。船頭が歌う歌。
○折柳 むかし漢の時代に、人が長安を旅立つとき、東の郊外の■(サンズイに「霸」。ハ)橋まで見送り、柳の枝を折ってはなむけとした。一説に、その枝をむすんで輪をつくり、輪は一周してもとに戻るところから、再び無事にもどってこられるまじないだという。別れの餞別をすること。
○老大 年老いたこと。老年。
○故人 古くからの友人。
○零落 死ぬこと。
【訳】
七里灘にて再び友人の厳維を見送る詩。
空しく波だつ秋の川、舟歌うたう越の旅。









お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  January 8, 2007 07:42:02 PM
コメント(0) | コメントを書く
[漢詩・漢文] カテゴリの最新記事


■コメント

お名前
タイトル
メッセージ
画像認証
上の画像で表示されている数字を入力して下さい。


利用規約 に同意してコメントを
※コメントに関するよくある質問は、 こちら をご確認ください。


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

© Rakuten Group, Inc.
Mobilize your Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: