一期一会

3



ここは、少し大きいグランドに、ベンチが数台。子供たちの遊び道具があり、傍らには祠がある。
我が同士が日向ぼっこをしたり、かくれんぼをしたりする、小さな祠。


今日も、元気な子供たちのはしゃぐ声がこだまする。

ご老人たちがベンチで談笑している。

僕は、そんな光景を見るのが好きである。ベンチの上に寝そべって。

時々、大あくびをしながら。

時々子供たちがちょっかいをだしてくる。

その時は、「ニャァー」といいながらピョンとベンチから飛び降りて逃げてやる。

今はこの公園で「かくれんぼ」をする子供たちの姿はない。

遠い昔、親から引き継いだ遺伝子が見ていたであろう光景。
この公園で「かくれんぼ」をしていた子供たちの姿が、今の子供たちと重なって見えることはもうないのだろうか・・・


ちょっかいをだして、追いかけましてくる子供たちから身を隠す。

「どこに行ったんだー?」

そう言いながら探してくれる。

かくれんぼ・かくれんぼ


お昼のご飯の時間だろうか?子供たちの声が聞こえなくなってくる。

ピョンと飛び出す。

「ここニャよー」

でも、もう誰もいない。

またベンチの上にピョンと飛び乗って日向ぼっこ。

「退屈だニャーン」

どれくらいの時間が経ったのだろうか?

またベンチの上のおいらを探しにくるだろう。

それまで、かくれんぼ・かくれんぼ








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