がらくた小説館

日記

 6月14日(火)

 俺はなんてことをしたんだろう…。彼女がいる身なのについ魔がさしてしまった。

 俺は彼女のことが大好きだ。ほんとに好きで好きでたまらない。

 俺が浮気をしたのは二日前。人数合わせで「どうしても来てくれ」と親友の栄作に頼まれたのがことの発端だった。

 あの日俺は大量の酒を飲み、ほとんど意識が無かったと言っても過言ではない。

 二次会でカラオケに行った時はもう目の前がふらふらで、横に座った裕美ちゃんという女の子にいきなり唇を奪われた。しかし俺は拒否したんだ。これだけはほんとだ。そしてその後、ただ休みたいだけで入ったホテルで俺は彼女とあんな行為をしてしまったらしい。。

 というのも実はその行為をまったく覚えていないのだ。しかし朝目が覚めると裸で俺は裕美ちゃんと抱き合っていた。

 俺はこのことに対して”言い訳を言う気持ちはない。”浮気をしたということは明らかに真実なのだ。

 もう一度言う、”俺は彼女のことが大好きだ。”そして浮気をした。

 俺たちはもう終わりかもしれない。親友の栄作のことを恨みもしない。俺がすべて悪いのだ。

 そして俺は一切彼女に”言い訳じみたことは言わないでおこうと思っている。”

 この気持ちはこの日記の中に残すだけだ。
 そう俺の心の中にだけ…。

                           雄太




6月15日(水)

 さようなら。

                           和美






        こうして、俺と彼女の”交換日記”は終わった。 





                  了


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