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「あの梅の木は」 第
13
話
マスターが洗い物を済ませた。
「お待たせ、それじゃあ聞かせてもらおうか・・・」
裕也は、呼吸を整えて口を開いた。
「まず初めに、下らないと思われたら言ってください。直ぐに止め
ますから」
「君の眼差しに浮ついたものを感じ取れない。最後まで聞くから、
遠慮なく話してくれていい」
「そう言ってもらえると話しやすくなりました。有難うございます」
「まず、見てもらいたいものがあります」
そう言って裕也は香織のスマホを受け取り、自分のと並べてマスター、
の目の前に置いた。
マスターは、二つのスマホの画面を交互に見比べる。
「その二つの写真は、同じ場所で同じ日時に撮ったものなんですが
・・・よーく見ていただくと・・・」
裕也がその先を続ける前にマスターが言った。
「違うね・・・」
裕也と香織は互いの目を合わせて、大きく頷いた。
(この人、鋭い・・・)二人は同時にそう感じ取った?
「同じ場所で・・被写体は?撮影した方向も同じ?」
「はい」これも二人同時だった。
「片方は梅の木で・・・もう片方は咲いてない・・・けど、木の幹
からして・・桜・かな?」
「その通りです!」
「確かに・・こんなの見ちゃ眠れなくなるよね、分かるよ」
「ですよね・・・」
「さっき5次元って言ってたけど、この写真の不思議をどうやって
解明しようか、そう考えてみたら5次元の空間世界が頭に浮かんだ
、そういうこと?」
「はい、・・・発想が跳び過ぎでしょうか?」
「いや、そうは言わない・・で、不思議な現象はこれだけ?」
「いえ、その前にもう一つ・・・実は、去年の事ですが、この中野
通り沿いを歩いてて、奇妙な出来事に遭遇したんです・・・」
「ほう、それも聞かせてもらうけどその前に、咽が渇かない?ぼくは
渇いたからコーヒーを淹れようと・・二人は?」
「あの梅の木は」 第12話 2026.05.04 コメント(4)
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