幸せなとき

幸せなとき



親は高齢で私を産んでくれた。

小さい頃、賑やかに暮らしてたと思う。

でもなぜかいつも私は皆と違う感じがあった。

私以外はみんな自己主張をしっかりと出来る人。

学校でも人気者。

姉は美人でモテモテだった。運動も出来て、
上の姉は勉強も出来てた。

弟は勉強はあんまり出来なかったけど
運動で秀でた才能があり、将来を嘱望されてた。
顔も可愛くて皆から愛された。


家の中に自分の居場所が見つけられなかった。
かえって学校の方が明るく過ごしてたような
気がする。

私なんか居ても居なくてもいいような存在じゃないか
なんて思ってたかも。

たぶん親は子育てに必死だったんだろうけど、
私はおとなしく真面目だったのでほったらかされてた。
この子はほっといても大丈夫と思ったのかなぁ・・

母が姉や弟の事で走り回ってて、私は誰にも干渉される
事無く大きくなっていった。相談しても自分で決めてと
言われ。何でも自分で決めてきたような・・。

中学で落ち込む事があって一年間死ぬ事ばかり考えてた時も
家の中に相談する相手は居なかった。

後で母はあの時私が死んじゃうんじゃないかと思ったと
言ってたから、私の様子はかなりおかしかったんだろう。

それでも自力でなんとか立ち直って・・。
前を向いて歩き出すんだけど。

自尊心の低さと軽率さが災いしたような生き方をしてきた
気がする。

みんなが楽しい20代だと思うけど、短大を卒業してからの
20代は私にとったら闇の時代だった。

あの頃の私、今の私を想像できたかな?

よく抜け出せたなぁ・・

やっぱり色々あっても今がしあせなとき。

ずっと私にまとわりついてた孤独感や疎外感からも
開放されたし。

私には子供がいるもの。ふたりも☆

頼りなくてすぐ他人に騙される彼と(爆)

文句言い合いながらも賑やかに暮らしてる。

やっぱり今が幸せだ。


また生活は変化していくのだろうけど
いまがしあわせと思える日々を暮らしていきたい。

淋しかった小さい時の私。
よく頑張ってきたねと言ってあげたい。


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