アトピー戦争 太陽を背に!

アトピー戦争 太陽を背に!

金縛り


どうやってアパートを借りればいいのかじぇんじぇん知識がなかったので、
とにかく不動産屋へ行ってみた。


職場の近くの小さな不動産屋だ。
出てきたのは、60歳くらいのいかにも不動産屋ですといった感じ(頭は白髪混じりのパンチ)の小柄でだみ声のおっさんだった。
物腰は、丁寧だが仕事だから頑張ってますって感じ。
ま,それは普通だな。
そのおっさんの車で何軒かのアパートを周った。
ボロイのばっかりだった。中にはいくらなんでもこれは、人住んでるのか?って感じのもあった。
勝手な想像で,髪バサバサのロン毛の裸足で歩いてる逝った目のおばちゃんとか住んでるって思った(笑)。
おいらが低い金額でお願いしていたことから仕方が無いが。


最後に、おっちゃんは「新築中のアパートがあるから見ていくか」ってことで、
まだ駐車場の舗装もしていないアパートを見せてくれた。
当然、ピカピカ!気に入った。( ̄▽ ̄)
「部屋は今なら西の端の棟ならどこでも選べるよ」とのこと。
心がグラグラ揺れまくった。
良い部屋だにょ~ 今を逃すのか~(心の声)


そんでもって 西の端1階の部屋に決定! (おいおい早いね-高いのに)。
おっさんは言った「ここ、違う不動産屋のだから、そっちで契約の話をしてなー」
なるほど、仲介したのか、上手くやったな狼さん。って羊さん思った(笑)。
さーて、ピカピカの部屋で初めてのひとり暮しが始まった。
2DKバス、トイレと結構広い。
そんなこんなで、ひとり暮しを初めて1年ほどした頃。
疲れて居間の床に寝っころがると、なぜか頭か足を北東または南西の方角にしないと落ち着かない。もう一つの寝室にしていた部屋でも同様。
今考えると、鬼門、裏鬼門である。
風水鬼門札(檜製御札差し付き)



そんな日が2週間ほど続いたある日、布団の中で南向きに寝ていた。
部屋の対角に布団敷いたこともあった(馬鹿っぽい)。
でも,そのほうが落ち着いた。
落ち着くと言うより,頭と足の両側から重力で引っ張られてる感じ。
ある日,南向きに布団を敷いて寝た。
何時かよくは覚えてないんだけど,まだ外は暗いうち。
寝ていたおいらは変な音で目が覚めた。
それは,

ヒュ~ン ヒュ~ン ヒュ~ン ヒュ~ン ヒュ~ン

って風を切る音と,UFOの効果音に使われそうな音が交じり合ったようなものだった。
でも,目は開けなかった。
なぜなら,目を開けなくても自然と顔の上の光景が頭に入ってきたからだ。
その光景は,顔の上50cmほどの上空を緑色の光る顔が円を描いてぐるぐる回っているものだ。
☆★おめん【仮面ライダー】ライダー1号★☆6入

顔だけが音と共に周っている。

な,なんじゃこりゃ~!
身体がうごかにゃー!きゃー!
ってなことで,身体は動かしまへんのどす。
これが金縛りなのきゃー,ひー!
とちょっと感動。

ふと我に返ると,頭の上では緑色の顔が相変わらず飛んでます。
いいかげんどっか行けー!と心で叫びながら,動かない体で鼻まで布団に潜ることができた。
目は開けられたと思うけどさすがにびびって開けられなかった。
でも,何が飛んでいるかが分かったのは怖かった。

そのまま眠りに付いた。

その後、部屋に入るとなぜか誰かが見ている気配がはっきりとする。
窓でもない、どこからか気配が。
そんな体質ではないはずなのだが、はっきりと近くに誰かの気配。

だんだん怖くなってきた、またちょうどアパートを出るに当たり違約金が要らない時期になったので、引っ越すことを決意した。

つづく






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