椿荘日記

椿荘日記

ドライブの音楽は?


免許を取得したのは渡英の約1年前。
ですから、年齢的に可能になってからすぐというわけではありません。
両親が反対して取らせてくれず(そそっかしいから?でしょうか)マリも、周囲の人間が持っていて困らなかったのと、やはり自信がなかったからでしょうか。親しい友人に「もし運転するようになったら『すごく上手いか、許せない位下手かどちらか(笑)』と言われたことがありましたが、その時も納得するところが大いにあり(苦笑)反論も致しませんでした。

欧米は完全な車社会ですから、イギリスで生活するならどうしても免許は必要です。マリが禁を破って(?)恐る恐る教習所に通いはじめると(普通免許です)時間内に教習も済み、卒業試験も、最後の学科も一回で通ってしまいました。
始めてのドライブの大磯(近所です)では流石に手も足も震えましたが、二ヶ月後には首都高に乗るなど上達振り(?)で、渡英時には、何処でも走れるようになっていました。
友人のいう「すごく上手い」かどうかは別にしても、「許せない位下手」ではないようで(笑)、目的地に駐車スペースさえあれば、大概の場所には車で出かけます。

他の人もそうかもしれませんけれど、そこに行くなら音楽はこれ、というちょっとした決まりが(好み?)があります。
マリは箱根が大好きなので、たまに目的なく(本当は宮下の富士屋ホテルにお茶を飲みに。ホームメイドのスコーンが目当てなのと、やはり近いので~笑)ドライブすることがあります。その時聞きたいのが、グリーグとシューマンのピアノコンチェルト、それとマーラーの第九の一楽章です。
海岸線も終わり、市街地を通り抜け、山路に差し掛かると、今まで聞いていた曲を、この三曲に変えます。
霧が掛かっていたらもう言うことはありません(そう、マリにとって箱根の「好いお天気」は、曇り~霧のことなのです)。
視界が開けてきたら、ショパンのエチュード25の1でしょうか。

以前寒い時期(二月くらい)に、夕暮れの迫る仙石原でマーラーの五番の四楽章(アダ-ジェット)を車を止めて聞き入っていました。
やはり霧が流れ、薄闇のなかに枯れた薄の輪郭と丘の稜線だけが浮かび上がり、幽玄としか表現できない、この世とは思えない気持ちになったことがあります。

昨日も茅ヶ崎に、お気に入りの音楽と一緒に出かけました。
西湘バイパスを抜け、そのまま海沿いの国道134を走り、アトリエに向かいます。
流れる音楽はマーラーの六番、一楽章。自然と攻撃的(?!)な気持ちになり、アクセルを踏み込んでしまうのはちょっと危険かもしれませんけれど(苦笑)。

「来るとすぐわかる」と先生に言われました。
大音響でマーラーを流しながら(?)走る車はマリしかいないからだそうです(!)。ちゃんと窓は閉めなくてはと、ちょっと反省しました(近隣の方、うるさくしてごめんなさいね)。

そうそう、よく「ハンドルを握ると人格が変わる」と言いますけれど、マリは違います。
プロフィールに書いた通り「気性が激しい」ので(笑)。

平成12年12月5日(水)記







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