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于武陵(う・ぶりょう、唐) 勧酒勧君金屈巵 満酌不須辭 花發多風雨 人生足別離 君に勧む金屈巵きんくっし満酌辞するを須もちいず花発ひらいて風雨多し人生 別離足る井伏鱒二訳コノサカヅキヲ受ケテクレドウゾナミナミツガシテオクレハナニアラシノタトヘモアルゾ「サヨナラ」ダケガ人生ダ
April 4, 2016
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李白(りはく、701-762、唐) 月下獨酌げっかどくしゃく花間一壷酒 獨酌無相親 擧杯邀明月 對影成三人 月既不解飲 影徒随我身 暫伴月將影 行樂須及春 我歌月徘徊 我舞影零亂 醒時同交歓 醉後各分散 永結無情遊相期遥雲鬟花間かかん一壺いっこの酒獨り酌んで相親しむもの無し杯さかづきを擧げて明月めいげつを邀むかへ影に対して三人と成る月 既に飲むを解せず影 徒いたづらに我が身に隨したがふ暫しばらく月と影を伴い行樂かうらく 須すべからく春に及ぶべし我歌えば月徘徊し我舞えば影零亂れうらんす醒むる時は同ともに交歓し醉うて後は各おのおの分散す永く無情の遊いうを結び相期あいきす 遥かなる雲漢に花の中に一壷の酒。独り酌んで相伴する者もない。杯を挙げて名月を迎え私の影と合わせて三人になった。月はもとより飲む楽しみを解せず影はいたずらに私に従うばかりだ。しかしまあ、しばらくは月と影を伴って春が往ってしまわないうちに楽しもう。私が歌えば月がふわふわ徘徊さまよい私が舞えば影がゆらゆら揺らめく。正気のうちはともに楽しみ酔ってしまったあとはめいめいおさらばだ。永遠に無情のものとの交遊の契りを結びいつか遥かな銀河で再会することを約束したのだ。註楽天ブログで表示できない漢字があるため、原詩と読み下し文の2箇所ずつに同じ意味の別の文字を当てた(「徘徊」と「遥か」)。
May 16, 2014
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于武陵(う・ぶりょう、唐) 勧酒勧君金屈巵 満酌不須辭 花發多風雨 人生足別離 君に勧む金屈巵きんくっし満酌辞するを須もちいず花発ひらいて風雨多し人生 別離足る井伏鱒二訳コノサカヅキヲ受ケテクレドウゾナミナミツガシテオクレハナニアラシノタトヘモアルゾ「サヨナラ」ダケガ人生ダ 井伏鱒二全詩集 【送料無料】¥588(税込)
March 29, 2014
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白楽天(はく・らくてん / 白居易、はく・きょい、唐)重題ちょうだい日高睡足猶慵起小閤重衾不怕寒遺愛寺鐘欹枕聽香鑪峯雪撥簾看匡廬便是逃名地司馬仍爲送老官心泰身寧是歸處故郷可獨在長安日高く睡り足るも猶なお起くるに慵ものうし小閣に衾ふすまを重ねて寒を怕おそれず遺愛寺の鐘は枕を欹そばだてて聽き香鑪峯の雪は簾すだれを撥かかげて看みる匡廬きょうろは便すなわち是れ名を逃のがるるの地司馬は仍すなわち老を送るの官たり心泰やすく身寧やすらかなるは是れ帰する処ところ故郷 何ぞ独り長安にのみ在らんや日は高く眠りは足りたのに、なお起きるには物憂い。中二階に布団を重ねているので、寒さの心配はない。遺愛寺の鐘は、枕を傾けて聴き、香炉峰の雪は暖簾をかかげて見る。廬山は、すなわち世俗から逃れる地。司馬は、すなわち老いを養うに格好の官職だ。心安らかに体にも無理がないのが、人生の帰するところだ。故郷が、どうして首都・長安にのみ限るということがあろうか。註重題:「香鑪峯下新たに山居を卜ぼくし草堂初めて成り偶たまたま東壁に題す」という詩に重ねて作った。いわば、パート2の意味。簾:防寒用の暖簾(ノアンレン、のれん)。匡廬:廬山の雅語。現在、ユネスコ世界遺産に指定されている風光明媚の地。司馬:州刺史の補佐役の閑職。今でいう都道府県の公安副委員長ぐらいの感じか?白楽天は、815年、44歳の時に江州(九江郡)の司馬という役職に左遷された。江州は、現・江西省九江市。長江(揚子江)流域の港湾都市。
February 4, 2014
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淮南子えなんじ一葉いちよう落ちて天下の秋を知る(下記「淮南子えなんじ」より)落葉が早い梧桐(ごとう、あおぎり)の葉が一枚落ちるのを見て、秋の来たことを知る。わずかな前触れから、将来の大きな動きを予知できることの喩え。くまんパパ法相罷やめて政権の秋を知る〔「淮南子えなんじ 説山訓」読み下し文〕一葉いちようの落つるを見て、歳としの将まさに暮れなんとするを知り、瓶中へいちゅうの氷を睹みて天下の寒きを知る。近きを以て遠きを論ずるなり。〔原文〕見一葉落、而知歳之將暮、睹瓶中之冰、而知天下之寒。以近論遠。* 淮南子(えなんじ):前漢時代の思想書。紀元前2世紀に成立。
November 21, 2010
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直江兼続(なおえ・かねつぐ)織女惜別しょくじょせきべつ 二星何恨隔年逢今夜連床散鬱胸私語未終先酒涙合歓枕下五更鐘二星何なんぞ恨みん隔年に逢うを今夜床とこを連ねて鬱胸を散ず私語未だ終わらざるに先ず涙を酒そそぐ合歓枕下ごうかんちんか 五更ごこうの鐘牽牛・織女の二星は、年を隔ててしか逢えないことをどうして恨めしくなど思うだろう。今夜は床を連ねて、胸に鬱屈した痞(つか)えを晴らした。密かな細言(ささめごと)をまだ言い尽くしていないのに早くも涙が溢れ出た。歓びを交わした枕元に五更の鐘が響いてきてつれなくも別れの刻(とき)を知らせるのだ。註七夕伝説の、織女(織姫、棚機津女・たなばたつめ、琴座ベガ)と牽牛(彦星、鷲座アルタイル)にこと寄せて、男女の切ない愛を詠った漢詩。漢詩の技巧に詳しくはないが、「逢(ほう)」「胸(きょう)」「鐘(しょう)」は、たぶん脚韻を踏んでいる。これほど見事な漢詩を作れる戦国武将が、当時そうそういたとは思われない。直江兼続公が、今なお語り継がれるわけがよく分かる名編。この詩は、NHK大河ドラマ「天地人」第25回「天下人の誘惑」冒頭、前田利家の京屋敷で直江兼続が披講するシーンに登場した。合歓枕下ごうかんちんか:「合歓の枕の下」と読んでもいい。五更:午前4時頃。早暁。
June 30, 2009
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直江兼続(なおえ・かねつぐ)逢恋ほうれん風花雪月不関情邂逅相逢慰此生 私語今宵別無事 共修河誓又山盟 風花雪月ふうかせつげつ 情なさけに関せず邂逅かいこうし相逢おうて此の生を慰む私語して今宵別れて事無し共に河誓又山盟を修す 風花雪月の風情も、人の情愛には関わりがない。めぐり合い、逢瀬を重ねて、この人生を慰め合う。密かに語らって、今宵のうちに別れ、何事もない。永遠の河に誓い、また山に盟し、ともに約束し合ったのだ。
June 29, 2009
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直江兼続(なおえ・かねつぐ)春雁似吾吾似雁洛陽城裏背花帰春雁しゅんがん吾われに似て吾雁に似たり洛陽城裏花に背そむきて帰る常山紀談北へ渡って行く春の雁(かり)が私に似ているのか、それとも、私が雁に似ているというべきか。華やかな都のちまたで、美しい花に背(そびら)を向けて、私は私のあるべき場所に帰ろう。註全体に短いのは、前半の起承句が散逸消失して、後半・転結句のみの残闕(ざんけつ)であるせいだと思われるが、残された2行からでも、NHK大河ドラマにも垣間見られる、義に聡く情に厚い武将の俤(おもかげ)が偲ばれる、爽やかな名詩。和歌で「雁(かり)」に掛かる枕詞(まくらことば)に「遠(とお)つ人(遠い人)」があり、この意味を言外に響かせているという解釈も出来る。
June 29, 2009
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白楽天(はく・らくてん、白居易、はく・きょい、唐)賦得古原草送別離離原上草一歳一枯榮野火燒不盡春風吹又生遠芳侵古道晴翠接荒城又送王孫去淒淒滿別情古原こげんの草を賦し得て別れを送る離離りりたる原上げんじょうの草一歳にひとたび枯榮こえいす野火やか燒けども尽きず春風吹いて又生ず遠芳えんぽう古道を侵し晴翠せいすい荒城こうじょうに接すまた王孫の去るを送る淒淒として別情滿つ「古い野原の草」の題を得て、知己を送別するふさふさとした野原一面の草は一年に一度枯れて栄える。野焼きで焼けても尽き果てることはなく、春風が吹けばまた生える。遠く芳しい草が古道に蔓延はびこり、晴れやかな緑が荒れた城壁に続いている。こうしてまた、あなたさまが去るのを送る。青々とした草にも、特別な感情が満ち溢れている。註白楽天は、字(あざな、一種の通称・ニックネーム)。本名、白居易。どちらの名でも知られている。王孫:優れた人をいう尊称。
April 4, 2009
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杜甫(とほ、712-770、唐) 春望しゅんぼう国破山河在 城春草木深感時花濺涙 恨別鳥驚心烽火連三月 家書抵万金白頭掻更短 渾欲不勝簪国破れて山河在り城春にして草木そうもく深し 時に感じて花にも涙を濺そそぎ 別れを恨んで鳥にも心を驚かす 烽火ほうか三月さんげつに連なり家書 万金に抵あたる白頭 掻けば更に短く渾すべて簪しんに勝たえざらんと欲す国は敗れて山河はある。城は春になり草木が深い。この時節を思うと花にも涙がこぼれ、別れを嘆いて鳥の声にも胸騒ぎを覚える。すでに烽のろしの火は三か月に亘り、家からの手紙は万金に値する。白髪しらが頭を掻けば髪はますます短く、もう簪かんざしも挿せなくなりそうだ。註春望:春の眺望。春のながめ。国:古代城塞都市国家であった長安(現・西安)。「城」も、ほぼ同じ意味。長安城。現代でも、中国語では大都市を「城市」という。
April 3, 2009
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白楽天(はく・らくてん、白居易、はく・きょい、唐)重題ちょうだい日高睡足猶慵起小閤重衾不怕寒遺愛寺鐘欹枕聽香鑪峯雪撥簾看匡廬便是逃名地司馬仍爲送老官心泰身寧是歸處故郷可獨在長安日高く睡り足るも猶なお起くるに慵ものうし小閣に衾ふすまを重ねて寒を怕おそれず遺愛寺の鐘は枕を欹そばだてて聽き香鑪峯の雪は簾すだれを撥かかげて看みる匡廬きょうろは便すなわち是れ名を逃のがるるの地司馬は仍すなわち老を送るの官たり心泰やすく身寧やすらかなるは是れ帰する処ところ故郷 何ぞ独り長安にのみ在らんや日は高く眠りは足りたのに、なお起きるには物憂い。中二階に布団を重ねているので、寒さの心配はない。遺愛寺の鐘は、枕を傾けて聴き、香炉峰の雪は暖簾をかかげて見る。廬山は、すなわち世俗から逃れる地。司馬は、すなわち老いを養うに格好の官職だ。心安らかに体にも無理がないのが、人生の帰するところだ。故郷が、どうして首都・長安にのみ限るということがあろうか。註重題:「香鑪峯下新たに山居を卜(ぼく)し草堂初めて成り偶(たまたま)東壁に題す」という詩に重ねて作った。いわば、パート2。簾:防寒用の暖簾(ノアンレン、のれん)。匡廬:廬山の雅語。現在、ユネスコ世界遺産に指定されている風光明媚の地。司馬:州刺史の補佐役の閑職。今でいう都道府県の公安副委員長ぐらいの感じか?白楽天は、815年、44歳の時に江州(九江郡)の司馬という役職に左遷された。江州は、現・江西省九江市。長江(揚子江)流域の港湾都市。
April 3, 2009
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于武陵(う・ぶりょう、810-?、唐) 勧酒勧君金屈巵 満酌不須辭 花發多風雨 人生足別離 君に勧む金屈巵きんくっし満酌辞するを須もちいず花発ひらいて風雨多し人生 別離足るコノサカヅキヲ受ケテクレドウゾナミナミツガシテオクレハナニアラシノタトヘモアルゾ「サヨナラ」ダケガ人生ダ井伏鱒二訳(「厄除け詩集」所収)
April 3, 2009
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孟浩然(もう・こうねん、689-740、唐)春暁しゅんぎょう春眠不覺暁 處處聞啼鳥 夜来風雨聲 花落知多少 春眠暁あかつきを覚えず 処処しょしょ啼鳥ていちょうを聞く夜来やらい風雨の声花落つること知るや多少いくばくハルノネザメノウツツデ聞ケバ トリノナクネデ目ガサメマシタ ヨルノアラシニ雨マジリ 散ッタ木ノ花イカホドバカリ 井伏鱒二訳(「厄除け詩集」所収)
April 2, 2009
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杜甫(とほ、712-770) 春望しゅんぼう国破山河在 城春草木深感時花濺涙 恨別鳥驚心烽火連三月 家書抵万金白頭掻更短 渾欲不勝簪国破れて山河在り城春にして草木そうもく深し 時に感じて花にも涙を濺そそぎ 別れを恨んで鳥にも心を驚かす 烽火ほうか三月さんげつに連なり家書 万金に抵あたる白頭 掻けば更に短く渾すべて簪しんに勝たえざらんと欲す国は敗れて山河はある。城は春になり草木が深い。この時節を思うと花にも涙がこぼれ、別れを嘆いて鳥の声にも胸騒ぎを覚える。烽(のろし)の火は三か月に亘り、家からの手紙は万金に値する。白髪頭を掻けばますます短くなり、もう簪(かんざし)も挿せなくなりそうだ。(拙訳)註春望:春の眺望。春のながめ。国:古代城塞都市国家であった長安(現・西安)。「城」も、ほぼ同じ意味。長安城。現在でも、中国語では大都市を「城市」という。
April 12, 2008
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孟浩然(もうこうねん、689-740、唐)春暁しゅんぎょう春眠不覺暁 處處聞啼鳥 夜来風雨聲 花落知多少 春眠暁あかつきを覚えず 処処しょしょ啼鳥ていちょうを聞く夜来やらい風雨の声花落つること知るや多少いくばくハルノネザメノウツツデ聞ケバ トリノナクネデ目ガサメマシタ ヨルノアラシニ雨マジリ 散ッタ木ノ花イカホドバカリ 井伏鱒二訳(「厄除け詩集」所収)
April 11, 2008
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于武陵(うぶりょう、810-?、唐) 勧酒勧君金屈巵 満酌不須辭 花發多風雨 人生足別離 君に勧む金屈巵きんくっし満酌辞するを須もちいず花発ひらいて風雨多し人生 別離足るコノサカヅキヲ受ケテクレドウゾナミナミツガシテオクレハナニアラシノタトヘモアルゾ「サヨナラ」ダケガ人生ダ井伏鱒二訳(「厄除け詩集」所収)
April 11, 2008
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白楽天(白居易)重題(ちょうだい)日高睡足猶慵起小閤重衾不怕寒遺愛寺鐘欹枕聽香鑪峯雪撥簾看匡廬便是逃名地司馬仍爲送老官心泰身寧是歸處故郷可獨在長安日高く睡り足るも猶(なお)起くるに慵(ものう)し小閣に衾(ふすま)を重ねて寒を怕(おそ)れず遺愛寺の鐘は枕を欹(そばだ)てて聽き香鑪峯の雪は簾(すだれ)を撥(かか)げて看(み)る匡廬(きょうろ)は便(すなわ)ち是れ名を逃(のが)るるの地司馬は仍(すなわ)ち老を送るの官たり心泰(やす)く身寧(やす)らかなるは是れ帰する処(ところ)故郷 何ぞ独り長安にのみ在らんや日は高く眠りは足りたのに、なお起きるには物憂い。中二階に布団を重ねているので、寒さの心配はない。遺愛寺の鐘は、枕を傾けて聴き、香炉峰の雪は暖簾(すだれ)をかかげて見る。廬山は、すなわち世俗から逃れる地。司馬は、すなわち老いを養うに格好の閑職だ。心安らかに体にも無理がないのが、人生の帰するところだ。故郷が、どうして長安にのみ限るということがあろうか。註重題:「香鑪峯下新たに山居を卜(ぼく)し草堂初めて成り偶(たまたま)東壁に題す」という詩に重ねて作った。いわば、パート2。「プレイバック PART2」みたいなものか(・・・ふ、古い)。簾:防寒用の暖簾(ノアンレン)。匡廬:廬山の雅語。司馬:州刺史の補佐役。今でいう、地方の公安副委員長ぐらい?白楽天は、815年、44歳の時に江州(九江郡)の司馬に左遷された。現・江西省九江市。長江(揚子江)流域の港湾都市。・・・それにしても、漢詩のエントリーは疲れる~。
April 9, 2007
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白楽天(白居易・はくきょい、772-846、唐)賦得古原草送別離離原上草一歳一枯榮野火燒不盡春風吹又生遠芳侵古道晴翠接荒城又送王孫去淒淒滿別情古原(こげん)の草を賦し得て別れを送る離離(りり)たる原上(げんじょう)の草一歳にひとたび枯榮(こえい)す野火(やか)燒けども尽きず春風吹いて又生ず遠芳(えんぽう)古道を侵し晴翠(せいすい)荒城(こうじょう)に接すまた王孫の去るを送る淒淒として別情滿つ「古い野原の草」の題を得て、知己を送別するふさふさとした野原一面の草は一年に一度枯れて栄える。野焼きで焼けても尽き果てることはなく、春風が吹けばまた生える。遠く芳しい草が古道に蔓延(はびこ)り、晴れやかな緑が、荒れた城壁に続いている。こうしてまた、あなたさまが去るのを送る。青々とした草にも、特別な感情が満ち溢れている。註白楽天は、字(あざな、一種の通称・ニックネーム)。本名、白居易。どちらの名でも知られている。王孫:優れた人をいう尊称。
April 8, 2007
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李白(りはく、701-762、唐)山中與幽人對酌兩人對酌山花開一杯一杯復一杯我醉欲眠卿且去明朝有意抱琴來山中に幽人と対酌す 両人対酌すれば山花開く一杯一杯復(ま)た一杯我酔(ゑ)ひて眠らんと欲す 卿(きみ)且(しばら)く去れ明朝 意有らば琴を抱(いだ)いて来たれ山中で隠者と酌み交わすふたりで向かい合って酒を酌み交わせば、山の花が開く。一杯、一杯、また一杯。僕は酔って眠くなった。君、ひとまず帰れ。明日の朝、気が向いたなら琴を抱えて来いよ。
April 7, 2007
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孟浩然(もうこうねん、689-740、唐)春暁しゅんぎょう春眠不覺暁 處處聞啼鳥 夜来風雨聲 花落知多少 春眠暁あかつきを覚えず 処処しょしょ啼鳥ていちょうを聞く夜来やらい風雨の声花落つること知るや多少いくばくハルノネザメノウツツデ聞ケバ トリノナクネデ目ガサメマシタ ヨルノアラシニ雨マジリ 散ッタ木ノ花イカホドバカリ 井伏鱒二訳(「厄除け詩集」所収)
April 7, 2007
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