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2025.09.08

追悼　橋幸夫★「いつでも夢を」（1963年　日活）

カテゴリ：独断と偏見に満ちた映画評

こんばんは、映画狂のモイラでございます。

今月4日、日本歌謡史に燦然と輝き、ヒット曲の数々を残した大歌手・橋幸夫さんが、82歳で亡くなりました。

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晩年はアルツハイマー型認知症を患っていたとか……

かつて、橋さんのお母上も同じ病気に冒され、その介護の様子を

「お母さんは宇宙人」という著書で綴っていましたね。
モイラの今は亡き母も晩年はアルツハイマーに冒されていましたので、
モイラもその著書を何度も読み返しては、「ああ、うちの母と同じだ……」と涙したものです。

閑話休題。
橋さんは歌手だったけど、数十本の映画にも出演しています。
今宵はその中のひとつ、「いつでも夢を」をご紹介します！！

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東京の下町にある町工場・森田機械製作所では月１回、医師の健康診断が行われるのだが、
木村勝利（浜田光夫）をはじめとする若い工員たちのお目当ては
医師と一緒に来る可愛い見習い看護婦・三原ひかる（吉永小百合）だった。
勝利とひかるは、定時制高校のクラスメイトでもあり、
勝利は内心ひかるに惚れていたが、その思いを彼女にはなかなか伝えられることができなかった。
そんな時、森田機械製作所に、若いトラック運転手の岩下留次（橋幸夫）が出入りするようになり、
勝利やひかると友情を交わすと同時に、
彼も可愛いひかるに、密かに想いを寄せるようになるのだった……

青春映画の定番といえば定番の作品なのですが、
1962年の橋さんと吉永小百合さんのデュエット曲で、大ヒットした「いつでも夢を」が
主題歌に使われているので、
ちょいと駄文を書かせていただいています。
「定時制高校の生徒は世間ずれしている」という偏見から就職試験に落ち、
ショックを受け、自宅にひきこもっている浜田光夫さん演じる勝利に、
小百合さん演じるひかるが放つ台詞が良いんです。
「私たちはどんな目に遭っても、いつでも夢を見ていなければならないわ」
まったくもってその通りだと思います。
橋さん演じる留次も、勝利をゲンコツで殴り飛ばし、
「試験に一回落ちたぐらいで甘ったれるな！！」と怒鳴りつけるんです。
まったくもってその通りです。
このモイラももうかなり前ですが、普通自動車二種免許（タクシーの免許ね）の実技試験に
5回も落ちたけど、落ちるたびに、「ちくしょう、次は絶対受かってやる！」と思ったものです。
で、6回めになんとか合格し、自動車学校の校長から「よくがんばったね」と声をかけられました。

ところで、橋さんといえば、モイラはデビュー曲の「潮来笠」より
「子連れ狼」のほうがはるかに好きですね。
♪涙隠して人を斬る～ のくだりが、めっちゃ好きです。
この歌は、萬屋錦之介主演のテレビドラマ「子連れ狼」の第３部から、主題歌として使われています。

橋幸夫さん、天国でも「子連れ狼」唄ってくださいね！

★橋幸夫出演映画あれこれ★