エジプトの家庭料理とお菓子



『熊本YWCA母と子の国際交流』でエジプトの家庭料理とお菓子を教えてもらいました。
熊本にいらっしゃるエジプト人の主婦のお二人は、本当によく手作りしてます。
彼女達は、ふるさとの味を食べたくなるということ以前に
宗教上、マーガリン、ラードなど動物性脂肪が入っている食品は
ハラール(宗教に則って処理されたもの)ではないので、
日本にある殆どの加工食品やお菓子は食べることができないからです。
日本のおせんべい、あられなどは大丈夫なようですが、
たまにはこってりしたものも食べたいのでしょうね。

というわけで、
今日は、kaak(カーク)というごまのヌガーが入ったクッキーと、
mahshi(マーシ)という炊き込みご飯キャベツ巻、
そしてモロヘイヤスープを作りました。

Kaak(ごまのヌガー入りクッキー)

イスラムでは、ラード、マーガリン、バターの代わりに
熱したサラダ油を使います。

材料
フィリング(ヌガー)
・小麦粉 大さじ1
・サラダオイル 大さじ2
・はちみつ 1/2 カップ
・砕いたアーモンド&ごま 1/2 カップ
クッキー生地
・小麦粉 2カップ(300グラム)
・サラダオイル 1/2カップ(120グラム)
・イースト 小さじ1
・砂糖 大さじ1
・塩 少々
・牛乳 少々

フィリングを最初に作ります。
①サラダオイル・小麦粉・はちみつを混ぜ、火にかけます。
②よく溶けたら、砕いたアーモンド&ごまをまぜ、よく混ざったら
お皿にとります。

クッキー生地を作ります。
①少量の牛乳を温め、上記の砂糖と塩を上記の分量から
少しとり、イーストを入れ、発酵させます。
②小麦粉、砂糖、塩をボールに入れ、
よく熱したサラダオイルを注ぎます(火事・やけどに注意!)
③②をよく混ぜ、①のイーストを入れます。
④よくこねます。

クッキー生地を丸めて平にし、フィリングをつめ、
クッキー生地で覆います。

しばらく置いて、発酵させてから250℃ぐらいのオーブンで焼きます。
焼きあがったらお砂糖をバサッ。
(あれば粉砂糖でコーティング)

モロヘイヤ・スープ

さすがエジプト起源の野菜。
モロヘイヤはアラビア語でもそのままモロヘイヤ。
冬はモロヘイヤがないので今回お二人は粉末を使いましたが、
なければ小松菜でも美味しいですよ、とのことでした。
サトイモは、同じものがエジプトにもあるそうです。
ただし大きさはエジプトのものが断然大きいらしいですが。
鶏肉は、エジプトのHさんが取り寄せた、
ハラール・ミートを使いました(感謝☆)

材料
・モロヘイヤ(粉末)
・サトイモ
・細切れにした鶏肉
・すりおろした玉葱
・サラダオイル
・トマトペースト
・すりおろしたにんにく
・ローズマリー
・塩、こしょう


①モロヘイヤは粉末か。
生鮮の場合は茹でてみじん切り
(またはミキサーにかける)
②サトイモはさいの目切りにする。
③ベースとなるチキンスープをつくる。
・細切れにした鶏肉
・すりおろした玉葱
・サラダオイル
・トマトペースト
を混ぜ合わせ、汁がでるまで置いておく。
汁が出たら、水を適量入れ、スープを作る。
炊き込みご飯でも使うので多めに作る。
④サトイモを入れ、軟らかくなるまで煮る
(ぬめりをとったりしないのです・・・)
⑤モロヘイヤを入れる
⑥すりおろしたにんにくを大目の油で揚げ、
フライドガーリックを作り、
油ごとスープに入れる。
⑦細かく刻んだローズマリー、塩、胡椒で
味を調える。

mahshi(マーシ) キャベツ巻炊き込みご飯

材料(分量は適当に・・・)
・キャベツ
葉を一枚一枚取って、
10センチ四方に切り、
下茹でしておきます。

・お米
・玉葱
・にんにく
・サラダオイル
・トマト缶
・レモン果汁
・チキンスープ
(モロヘイヤスープで作ったチキンスープ)

スパイス類
・塩、こしょう
・カルダモン(細かくすりつぶす)
・ミント(細かく切り刻む)
・シナモン


①玉葱、にんにくをサラダオイルでいためます。
②トマト缶を入れ、レモン果汁、スパイス類を入れ
ひと煮立ちしたら、あらかじめ洗っておいたお米をまぜ、
またひと煮立ちさせます。
(お米にトマトが絡む程度の水分がいいです。)
③下湯でしておいたキャベツで②を巻きます。
葉巻ぐらいの太さで巻き、両端はそのままでOK!
これを沢山作ります。
④鍋に、焦げ付き防止のため、余ったキャベツを敷きます。
その上に③を置き、ひたひたになるまでチキンスープを入れます。
⑤ご飯が軟らかくなるまで煮ます。


****試食~♪&感想****************

まずはmahshi(炊き込みご飯・キャベツ巻)と
モロヘイヤ・スープ。

「まいう~♪」
mahshiはハーブ&スパイスの効いたチキンライスという感じ。
ご飯をキャベツで巻くとき、
ロールキャベツのようにようじでとめないくても大丈夫かな?
と思いましたが、ご飯なのででんぷん質が出て、
それがノリの役割をしてくれ、
ご飯ロールがひとつひとつしっかりとまとまっていました。
これなら手でつかんで食べれます。
ハーブ&スパイスを少なめにすれば、
子どもも喜んで食べれそうです。

モロヘイヤ・スープは
フライド・ガーリックが味の決め手かも。
フライド・ガーリックは
「熊本のとんこつラーメン」のトッピングにも使われるので
熊本県民には馴染みのあるフレーバー。
(他の県のとんこつラーメンは
あまりフライド・ガーリックは使わないようです)
具のサトイモも驚くほどマッチしていました。
サトイモって言ったら、和風の味付けしか知らない私。
サトイモの可能性を新たに広めてくれました(笑)。

ごまヌガー入りクッキーkaak
外側はさくさく、というかほろほろと
らくがんのように崩れ落ちるやわらかさ。
中に入っているごまのヌガーはカリッとしたほどよい固さで、
歯ごたえも2度楽しめ、紅茶はもちろん、
日本茶にも合いそう~。
「なんだか懐かしい味よね~」と日本人ママと話していたら
「これ、ちんすこうに似てる!!!」って。
そうそう、あの素朴な沖縄のお菓子に似てます。




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