★★3度の飯より飯が好き★★

★★3度の飯より飯が好き★★

ジローの戦い


いつも行く動物病院は休み・・・・でも、ジローの体力は見る見る落ちていってるので明日まで待ってるのももどかしく電話帳で近くの動物病院を探しました。 でも、どこへ電話しても休みのアナウンスが流れるだけ・・。
で、やっと見つけたのが「長光動物病院」ここは買い物中に何度か前を通りかかった事があるので場所は分かる!!ここが最後だと思いながら電話をしたら診察してくれるって!!!
急いで準備して病院に向かったのですが・・・ここが本当に最低な動物病院で・・・・。
院内に入ったとたん鼻につく動物臭・・・・・これが半端無くて・・・しかも汚い・・・・。
診察台もシミだらけ・・・・。
大丈夫かな・・・って思ったけど他に今日やってる病院は無いし・・・昔からある病院だから大丈夫だろうと診察を受けたのですが・・・。
まず奥に連れて行かれてレントゲン・・・私のいた場所からはジローの叫び声しか聞こえない・・・・あんなに鳴かなかった猫なのに・・・きっと痛くて仕方なかったんでしょう・・・。本当に可哀相な事をしました。
んで、レントゲンを見ると・・・・足って1本の足に細い2本の骨があるんですよね。
それの1本の方がポッキリと折れていました。
んでギブスを付ける事になった訳ですが・・・これが本当に目を疑うような方法・・・。
大きなプラスチックの注射器を持ってきてそれを縦に2つに切って適当な大きさに合わせてガムテープでジローの足にグルグルと巻きつけたんです。
ジローはもうぐったりして声も出ない状況・・・・。
そんな簡単な治療なのに治療費は2万以上かかった事を覚えています。
納得できないまま、仕方なく家に帰った訳ですが夜になると注射器ギブスから少し出てる足の先がどんどん腫れていくんです。
しかも小さい体には負担が大きいほど重いらしくトイレにも行けないような状況。
次の日に朝一で長光に連れて行きましたが、昨日は若い女の獣医だったのが今日はおじいさん獣医。見た目もなんだか熟年って感じで少し安心したんですけど・・・・・それが間違いでした。
ジローを見るなりバリバリとガムテープを剥がし始めて・・・もちろん毛も一緒に抜けてしまった訳ですが・・・・。
それでも注射器ギブスが外れたジローは少しラクになったみたいで頭を上げて私の手に顔を擦り付けてきて・・・・・でも、その姿もなんだか痛々しく感じてしまう・・・。それぐらい弱っていました。
しかも、その後、その注射器ギブスを少し小さく切って今度は布テープでグルグルと同じように巻きつけたんですけど・・・・。この時に、あまりにも泣き叫ぶジローに手を焼いた獣医は麻酔を使ったんです。
私、この時は全然知らなかったんですけど全身麻酔などを使う場合は承諾書みたいな物を書かなきゃ使えないらしいんですけど・・・・そんなもんありませんでした。
勝手に麻酔を準備して勝手に打って・・・・・。
グッタリしたままのジローを連れて帰った訳ですが、麻酔が切れる時に凄い大暴れをしました。すぐに落ち着きましたが・・・・あれはなんだったんでしょう・・・・。
んで、次の日・・・足は2日前の2倍ぐらいに腫れあがり全然歩けない状況・・・・。
これはもうダメだと、いつも通っていた「江面動物病院」に電話をして状況を説明したのですが・・・・最初は「長光さんの方が最初に看てるから状況も分かってるはず。そっちに連れて行ってみて下さい」って言われました。
でも、私はもう絶対連れて行きたくなかった・・・絶対殺されるって思ったから・・・・それぐらいヒドイ診療でしたから・・・・。
「どうにか江面さんで看てもらえないか」
と今までの事を全部説明したら、すぐ連れてきて下さいって!!
んで、すぐに行きました。
んで、ジローを看た先生は絶句・・・・・。
本当に驚いていました。「もっと早く看てあげられなくて悪かったね」って先生の言葉が凄く嬉しかったです。
んで、先生の言葉が・・・・「こんな診察は信じられない。こんなに小さい体にこんな物を付けていたら骨が曲がるし関節もおかしくなって歩けなくなる」って・・・・・。その時のジローの体は大人の両手の上にすっぽり入っちゃうぐらいの大きさ。
もちろんここでもレントゲンを撮った訳ですが、そこでもっと驚く事実発覚・・・・前は折れていなかったはずの、もう1本の骨もポッキリ折れて、しかもずれていたんです。
あの注射器ギブスを力いっぱい無理矢理つけてたから・・・。
しかも、その布テープも信じられないと先生は言葉を無くしてました。
んで、診察の結果、入院して手術も必要だと・・・・。
治療費は11万円・・・・・・。とてもとても1度では払えない額だったので2回に支払いを分けてくれないかって相談したら、なんと!!怪我してるのを知ってて保護してきたんだから、この後責任を持って育ててくれるなら治療費の7割は病院で出してくれるって!!!!!
も~・・・感謝感謝ですよ・・・・。
手術には麻酔も使うので書類を書いてもらいますって・・・(ここで初めて麻酔には許可が必要だって知りました。)
すぐに書類にサインをして私はジローを頼み家に帰りました。
体が小さいし、体力もないので麻酔を乗り越えられない可能性もあるって・・・乗り越えられなかったら死ぬって事です。
もう心配で仕方がありませんでした。
その日の夜8時頃に病院から電話があって無事に手術も終わって今はご飯食べてますって言われたときは本当に嬉しくて嬉しくて・・・今すぐにでも迎えに行きたいって思ったけど1週間は入院するようだって・・・。
でも、病院にいるなら安心♪♪
1週間後に迎えに行った時、ジローは少し大きくなってて、私の事忘れてるかなって心配だったんだけど私を見たらヒョコヒョコと慣れないながらに一生懸命歩いて私の手に頭を摺り寄せてきてくれました。


© Rakuten Group, Inc.
X

Mobilize your Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: