そんな不安をもっと駆り立てたのが、バレンタインズデイだった。夜に彼の家へ呼ばれて、一緒に過ごしたバレンタイン・・・今でも鮮明に覚えている。いつもは、あたしを入れるためにドアの鍵をあけたら、そそくさと部屋に戻る彼。この夜はちがって、ドアを開けるとあたしを先に部屋へ向かわせた。いつもと違う?と重いながら、部屋へ入ってみると綺麗にメイキングされたベッドの上に、水色のテディベアとバラ一輪、カードを”Will you be my honey?”のぷーさんのバルーンがおかれてあった。あたしは、予想外の出来事に言葉がなかったほどうれしかった。