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「通り魔がうちのクラスにいた」。
最近よくテレビで見かける中学生が関係する事件。
いじめ、殺人、暴力・・・。
自分が被害者になったらどうする?
クラスに犯人がいたらどう思うだろう。
自分が加害者になることはないのか?
舞台は東京郊外の桜ヶ丘ニュータウン。
主人公のエイジは、僕と同じバスケ部の2年生。
平凡よりもちょっと幸せな家庭に育つ。
教師の父と専業主婦の母、そして高校生の姉。
本当に笑っちゃうくらいいい家庭。
エイジ自身も「ホームドラマっぽくて嘘っぽい」と日々思って、
軽く反発している。
でも、彼は普通のまじめないい子。
テレビで恐ろしいニュースをみても、「ひとごとだよな」と笑っていたのだが。
登場人物は、
中学受験をインフルエンザで棒に振ったクールな秀才・タモツくん、
お調子者で悪ガキのツカちゃん、
エイジは相沢志穂が好きだ。好きになりたてのホヤホヤ。
シカトされるバスケ仲間・岡野、
ぼくを好きな本条めぐみ。
そんな日常のなか、街で起こった連続通り魔事件。
捕まったのはなんと、クラスメートのタカやんだった。
なぜタカやんは通り魔になってしまったのか。
何か嫌なことでもあったのか。
僕だったら、嫌なことがあっても、人や物にはあたりません。
タカやんは、そういう自分にブレーキがかけられなくて、通り魔になってしまったのだろうか。
エイジは「自分とタカやんがどう違うのか」考えるようになります。
全く普通の中学2年生。
彼と自分はどう違うのか、エイジはずっと考え、
イライラし、自分の中にある「彼と同じもの」に気づきます。
けがれを知らなかった子供が、世間にも邪悪なものがあり、
そして自らにも邪悪なものがあるということに気づく。
しかし、エイジは「タカやんと違う」ではなく「ぼくはタカやんと同じだ」と思うことから出発。
「同じだけど、タカやんにはならない」。
だから大丈夫。 だから、タカやんとは違う。
こう思ったとき、彼は成長した。
「評論家」のタモツとはそこがちがうのだと思います。
そして大人となっていくエイジが、いろんな邪悪なものを振り払って、
結局は「好きなもの」にまっすぐ立ち向かおうとするエンディングは、爽やかで救いがあった。
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