PR
カテゴリ
サイド自由欄
コメント新着
(5月1日のことですが、下書きで固まってました
大蔵流 茂山千五郎家(http://www.soja.gr.jp/)の 「春狂言」
を観に、 大槻能楽堂
行きました
茂山家は400年ほど前から京都を拠点にし、
江戸時代末期には彦根の伊井家お抱えでしたが
明治からはフリー
観てくれる人を求めて、地蔵盆や村祭や宴会の余興に積極的に行くうち
おかずに詰まったら豆腐にしたらええ、
余興に詰まったら茂山呼んだらええ。
まるで豆腐並みやないかと揶揄されていたところ
そんならお豆腐上等じゃっ!
とゆうことで、より分かりやすく庶民的に(元々猿楽・滑稽芸なんだし)
「お豆腐狂言」を家流として今に至るとか。
なるほど分かりやすくて、面白くて、ワタクシ好きなんです
この日の演目は「花争い」「貰聟(もらいむこ)」「止動方角(しどうほうがく)」 などでした
「貰聟(もらいむこ)」
酒癖の悪い夫が泥酔のたび妻に当たり散らすので、とうとう妻は子供を残して
自分の実家へ帰り、父親に
夫の不行跡を訴え夫婦別れすると告げます。
そこへ酔いの醒めた夫が子供をダシに迎えに来て
父親は夫を追い返そうとしますが。。。
娘夫婦に翻弄される父親を、人間国宝 茂山千作さんが演じられ
ものすごい存在感で笑いをとっていました
もうかなりの御高齢であることを忘れます。
婿の役は茂山宗彦さん(朝ドラ「ちりとてちん」で落語家やってた人)
夫婦関係は現代より面倒なきまりはあるけど対等か女性が強いです。
これは誇張しているとはいうものの、中世までは女性の力が強かった証だそうです。
「止動方角(しどうほうがく)」
茶も道具もなく刀も馬も持っていない主が、どうしても茶比べの会に行きたくて、
太郎冠者に命じて裕福な親戚に全てを借りてこさせます。
が、この馬は人が咳をすると暴れる癖があり
「止動方角(しどうほうがく)」 と呪文を唱えれば
大人しくなると教えられます。
さっそく太郎冠者を従えて主は借りた馬に乗って茶比べに向かいますが、
道中で主があまりに小うるさいので
腹をたてた太郎冠者は、ちょっと悪戯を思いついて。。。
題になってる 止動方角
(しどうほうがく)という呪文は
「ハイシドウドウ」からきているそうです。
ハイは動いてドウドウは止まるだったような気がするけど
太郎冠者は茂山逸平さん(朝ドラ「だんだん」で祇園の男衆さんやってた人)
主は茂山七五三さん。
馬役(井口竜也さん)は、薄い着ぐるみ姿で四つん這いになってて
それだけで滑稽なんですが、首の上げ下げ、前脚の動き(お手々ですけど)は
馬そのものでだんだん馬っぽくも見えてきます
並み足、速足、ギャロップと演じ分けて
その体力にまたびっくり
最後の演者が立ち去ると、独り残った後見役の狂言師が
良い言葉で場をしめてお開き
狂言だけの番組は以前フェスティバルホールで観たことがありますが
能楽堂は脇の方でもぐっと近くて
足音、手を打つ音、息遣いが聞こえて迫力でした。
しょっちゅう観に行きたいけどそうもいかないので記念に
茂山千五郎家のサインが印刷されたクリアファイルと
狂言キャラのエコバッグ
広げるとちっさ
(どちらも300円)を買ってしまいました(^▽^;)
茂山千作さんのお元気な姿が見られて嬉しく、また行きたいです
落語に行けば桂米朝さんや桂春團治さんがお元気なうちにまた…と思うわけですが。
いっぱい読んでくれてありがとう

○o。.梅.。o○ 甲東梅林で 2014年03月03日 コメント(7)
梅.。o○o京都御苑 2014年02月25日 コメント(2)
門戸厄神さんへ、厄除け.。o○ 2014年01月27日 コメント(2)