壁~階段~


今まで積み上げて上ってきた階段がある。
まだ始まったばかりだけど
ここから落ちたら痛いだろう。
ここから落ちたら立ち直れないだろう。
あの人が見えなくなりそうになっていた
自分だけ
階段を下りようとしている
過去は違った
どんどん2人であがっていって
強くなろうって
そう思ってた。
現在は違う
落ちるのが怖いんだ。
自らあの人から離れようと考えている
こんな僕は
ここから先に進めるだろうか
先に進むことを君は望むのだろうか。
僕が階段をおりはじめる
君は止めてくれるかい?
1人じゃ進めないんだ。
君1人で進むなら
この階段をおりないと。
孤独の道に
光が差し込むことはあるのだろうか。
1人でこの階段を進むことに
意味は生まれない。
そう
僕がおりたら
君はこの階段を上がれない。
意味がないから。
君がおりたら
僕はもう進めない。
階段を上る大変さを知ってしまった僕は
今この階段をおりたら
もう新しい階段をのぼることは
ないだろう。
この階段を
この君との運命を投げ捨てることは
結果的に僕が0になることはないんだ。
僕を待っているのはマイナス。
下り道。
暗くて
自分の意思はなく、くだっていき
どんどんみんなからはなれ
そして
自分から離れていくだろう。
もう1歩
今立っている
君と立っているこの階段。
下がってしまったら
もうあがれない気がするんだ。
もう1度後ろを振り返る。
そこには
たくさんの人たちの支えがあった。
僕らのために
階段をつくってくれた人もいた。
この1歩
下がることで
僕に仲間はいなくなるのか。
どちらのため
君のため?
自分のため?
誰のためにこの階段を上るんだ。
何であがっていきたいんだ・・・
答えは知っていた。
教えてもらった答えじゃない。
元から知っていた答えがある。
僕が
君が
僕らが
階段を上る理由。
それは幸せのためなんだ。
この階段をおりるとき
それは自分に嘘をつくことなんだ。
みんなに嘘をつくことなんだ。
さぁ
つかみかけている幸せ。
この1歩でつかむか
捨てるか。
君なら僕になんと言ってくれる?
僕は言ってほしいよ
幸せになろう
ってさ。


© Rakuten Group, Inc.
Mobilize your Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: