ワンサくん、11歳。

翌年の春にもう一匹犬を亡くしました。
クロマティーくん、14歳。

悲しくて悲しくてたまらなかったので、もう動物は飼わないと決めました。
寂しかったけど、彼らの置いていってくれた「気」で私たちは満たされていました。
家にペットがいなくなって約半年、夏をむかえました。
いとこは犬を飼えと言いました。絶対また飼えばかわいくなって癒されるものだと。
私は『猫の方がいいかな。』と密かに思いました。
猫は散歩がいらないし、放っておいても勝手に遊んでいる。
毎年フィラリアのお薬もいらないし…
そして猫にこだわる理由はもう一つ。
昔若くして亡くしてしまった ミーちゃん(オス)のことが心に残っていたこともあります。

でも反面、猫はイヤだとも思いました。それは外が好きだということ。
うちはけっこう交通量のある交差点の角にあるのです。
ですから外の好きな猫はとても危なくて外に出したくない。
でも猫ちゃんの自由を縛るのもかわいそう。
なによりも昔飼っていたミーちゃんが天国に行ってしまった原因が事故でした。
『もし飼うならメスがいいな。メスはあまり外に出たがらないって言うし…。』
密かに密かに思いました。
そんなある日、姉が言いました。
「うちの裏で猫の声がするよ。あれはきっと子猫だよ!」
うちの裏手にはよく一匹の大猫がやってきます。
1年に一度くらいは、違う柄の子にもあいます。
何年に一度くらいかは、車庫の車の上に小さな足跡が残っていることはありますが、
子猫の姿を見たことは一度もありません。
なのにその子は姿を現し、うちの車に住みつきだしました。
そしてその子は昔いたミーちゃんと同じ三毛
(昔のミーは純粋な三毛ではなかったけど…)で、
鼻が黒くてシッポもシマシマ。
その色は、ワンサくんの色(白×茶)とクロマティーくんの色(黒)を合わせたもの。

おまけにワンサくんと同じように
顔の茶の柄は額から目を囲ったふうになっていました。
格闘はありましたが、やがて家の子になりお医者さんに連れて行くと
「この子は純粋な三毛だからメスだね。メスはあまり外に出たがらないよ。
それに、こんなに黒色のハッキリした三毛猫ちゃんは最近珍しいね。」と…。
この子はいったい何処からやってきたのでしょう。
なぜこのような色をして、なぜこのような時期にやってきたのでしょう。
大切な3匹の彼らが、何か、かかわっているのでしょうか。
もしかしたら、天国で3匹楽しげにプレゼントの相談をしていたのかもしれませんね。
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