mikankan

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おうちにやって来た!


りんご6

えっへっへ、お気づき?

首に巻いていたのはマフラーじゃありません。

お家に入れてもらえて、まず最初にされたことはお風呂でした。

「ノミは確実!汚れもひどいから、特別シャンプーだぁ!」と

おねえはお犬兄さんたちのお肌改善用に使っていたティートリーのシャンプーを取りだし

ごしごしごしごし と洗ってくれました。

・・・私はなるべく大人しくしてました。引っ掻かなかったよ。

そうしてドライヤーという恐怖のブンブンをかけられて真っ白になった私は

「千代ちゃん」と囁かれました。

おねえとおねえのおねえが私が裏の雑物置き場に越した頃から

ひっそりとつけていた名なんだって。

和顔なので「千代」だね。って。

でも、これもおねえのおかあしゃん、つまり

おねえのおねえのお姑さんの一声によってポシャリました。

おかあしゃんは言いました。

「お千代さん。お千代さん。・・・やっぱり果物がいいわ。そう、林檎!」

リンゴはおかあしゃんの大好物です。

で、私は「林檎(仮)」と呼ばれることになったのです。

・・・

それからおねえはすぐにインターネットの迷子猫サイトに登録しなおしてくれました。

(裏にいる時に、写真無しで登録しておいてくれたんだって。)

そうして、街の中を「迷子猫さんの張り紙はないかしら?」と見てくれて

そうして何日かたちました。

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