ぱんだの喘息日記

ぱんだの喘息日記

逸見さんと一緒


苦しくて苦しくて…
保健室で机の物を払い除けて。
吸入器を加えても、苦しさの余り、ガラスを強く噛んでわってしまった。
学校側は対応なく放置された。
どうにもならなくて姉に連絡して貰い迎えに来て貰って病院に置いて行って貰った。
そのまま病棟に運ばれた。
重篤発作…
個室に連れてかれ挿管準備がされ救急カートが置かれた。
『か・え・り…た』
何も出来ない。
頭、真っ白。
遠退く意識の中で
『バカヤロー!何でお前はそうなんだ。こんなになるまで…』
そこからは覚えてない。
2週間くらいして、自力でトイレに行こうとして廊下にのさばりついている私がいた。
動きたいという意欲が出たのだ。
一ヵ月くらいすると大部屋に移る事を許可され、インスピロン(プロタノール吸入)だけにしてみようと点滴を止めた。
ものの5分で個室に戻る羽目になり
『学校は…』
という私に
『逸見さんと一緒』
と言われた。
その頃、丁度、逸見さんの癌宣告が報道されていた。
逸見さんも病気と向き合って戦ってるんだから長くても、お前も我慢しろと(--;)
何を言っても『逸見さんと一緒』しか答えは貰えなかった。
その時、診ていた先生は白血病が専門でメチャクチャおっかない先生で、いつも怒られてばかりだったけど、厳しさの中に優しさがあって、あったかい先生だった。


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