ぱんだの喘息日記

ぱんだの喘息日記

移る


昔は今のように検査も組まれていなかったので、母が肝炎だと知るまで、検査もした事がありませんでした。
勿論、治療もしてはいたけれど、これといって、抗体を作る手段はなく血液などに対しては最新の注意を払っていました。
点滴の時なんかも必ず、スタッフには言って、気をつけるようにも言っていたんです。
そんな時、救急外来での出来事でした。
処置の時に血液が飛んでしまい、看護師さんに。
私は「処置なんていいから、先に拭いて」と言いました。
やはり気になります。
そのまま救急外来に泊まる事になり、次の日。
外来に戻って、処置室で点滴していると先生の声が。
「救急でぱんだの血が飛んだんだって。移ったらどおしてくれんだよ。ふざけんな。」と来たのです。
私は目にいっぱいの涙を溜めて黙って廊下に出ていきました。
看護師さんが「先生。しっ」と言った頃には丸聞こえ。
私だってなりたくてなったわけじゃないのに・・・
親だって・・・
でも、何も言えなくて、廊下に出ても涙が毀れそうで、トイレに行って泣いていました。
そういう事もありうるかもしれない仕事についている人に、そんな言い方をされて、傷ついていました。
以来、あまり口を利かなくなりました。


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