ぱんだの喘息日記

ぱんだの喘息日記

紹介状


病院も自分で探すつもりだった。
それが、バレた。
病院の友達が、先生にバラした。
先生から電話がかかって来て、病院に来いと言われた。
病院も先生達も何を信用していいのかわからなくて、あちこち気が向いたり、その時の発作の状態に応じて、大きい病院に回さず、長期戦で診てくれる先生を選んでは転々としていた。
バレてしまったのは運が悪い。
知らぬふりをしては見たものの先生からの一言。
「せめて紹介状だけでも持ってけ」と。
渡された紹介状・・・
系列の大学病院だった。これまた、最悪。
とにかく、その系列からも離れたかった。
当時、小児科の先生達で知らない先生はほとんどいないといった状況だっただけに、行けば必ず知った顔がいる。
それが、イヤだったのだ。
持ったままの紹介状。
当分の間は、その紹介状は放置し、大学病院や近所の開業医を転々とした。
細々話せば、すぐに戻されると思っていたので、あまり詳しく話す事はなかった。
どこの病院に行っても「学校でこちらに上京したのですが、ちょっと喘息気味で。お薬なくなっちゃったんで貰えますか。」
言う事は、それだけ。
でも、結局は大量の薬とステロイドの量、音で薄々気づかれる。
検査なんぞやらされた暁には肺機能も、ほとんどキャッチしないし、バレる。
それでも、学校が優先、なるようになるかくらいで、転々としていた。


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