ぱんだの喘息日記

ぱんだの喘息日記

天丼娘


初めての喘息発作で、重篤状態の女の子が入院して来た。
インスピロンをする程の発作で、ずっと「苦しい」って泣いてて。
可哀想で見てられなくて。そういう時、何もしてあげられない自分程、情けない事ってないですね。
それでも、日々、回復に向かって、面会も楽しそうにしていて良かったななんて思っていました。
面会の人数が10人からいて何時間も大騒ぎなので、部屋の人達は怒ってましたが(汗)
今日も来てるなぁ・・・なんて思っていると、お友達と一緒にご飯を食べてたんです。
その日の人数は7人。
天丼を食べていて、いいなぁ・・・って違う違う!!
その食べ残りを全部、ワゴンの上に。
えっ?それはいったい・・・
そこに、偶然、食事を返しに行った私。
アルバイトの新人看護師さんに「ぱんだちゃん、それみんな食べたの?そこに置いちゃダメだよ」って・・・
私じゃないのに(TT)
私は、黙って、その天丼の残りを片して、ゴミも小さくまとめ捨てました。
その後です。
「あいつ、全部片付けてたぜ!!」
うっ!!お前ら今、何てった?
それでも、私は初めての発作、初めての入院、黙って我慢していました。
そして、夜。
乾燥が激しくて、皆、咳き込んでしまうので、院長が加湿器を置いてくれました。
でも、何時間か経つと水がなくなるし、夜中それだけの為に看護師さんの仕事を増やすのも可哀想で、ほとんど起きている私が変えていたんです。
出来るだけ音を立てないようにはしていたけれど、どうしても入れた時にカタッて音が。。。
そしたら、その子、言ったんです。
「あいつがうるさくて寝れない」って・・・
他の患者さん達は皆、怒ってしまうし、私としては私が我慢してすむなら、仲良くしてほしい。
だから、ずっと我慢して、昼間は出来るだけ、屋上とか行って、ご飯以外は部屋にはいませんでした。
最後には患者さん達が見てられないって先生に言いに言ってくれて。
先生も上の部屋に移してくれるって言ってくれたけれど、私が移る事で、また皆がイヤな思いをする事が悲しくて、大丈夫って言ってたんだけど・・・
あまりに辛くて悲しくなってしまって、学校と嘘をついて家に帰りました。
夜になっても帰らなくて、留守電もいっぱい入ってて・・・
でも、悔しくて、悔しくて、悲しくて。。。
ひじき、いっぱい煮てました(^^;)
酢豚も作って・・・
消灯間近になって、いっぱい持って帰ったら先生達、皆心配して待っててくれました(爆)
「お前、コレ作ってたのか?」って。
他に自分をリセットする方法思いつかなかったんだもん。
だけど、皆、一緒に食べてくれたよ(笑)
先生達も不安定なのわかってたみたいで、その子が退院してから「あの時だけは、落ち着かなかったもんな・・・」って。
まだまだ、未熟者なのでした。


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