ぱんだの喘息日記

ぱんだの喘息日記

おっきい注射


病院の売店には、みたらしだんごがいっぱい並んでいて、そのみたらし団子と本さえあれば、おとなしく一人でも点滴していられる子だったので、誰もが安心していました。
注射や検査でも一度も泣いた事もイヤがった事もなく、調子が悪くても、倒れるまで、いつもと変わりなく過ごす子だったんです。
そんな時、何故だか、父が私を病院に連れていく時があったんです。
たまたま採血もあって。
いつもなら、必ず来てくれる先生が、どうしても診察が抜けられなくて、看護師さんが「今日は私がやってあげる」と。
私は先生を待っていると言い張っていました。
ところが、今までに見た事のないくらい大きな注射器を私の前に出し「私がやってあげるから」と。
私は怖くなって泣きながら逃げ始めました。
廊下に出ると看護師さんが、ついてきます。
院内を走り回って逃げて、もう大騒ぎ。
散々逃げ回って辿りついたのは父の後ろ!!
父のところに逃げれば助けてくれると思ったのです。
ところが、父は「何逃げてるの?」と私をすんなり前に出しました。
私はそのまま処置室に連れて行かれ・・・
また大泣き!!
そこへ先生が来てくれて怒ってくれました。
「ぱんだちゃんは入らないのわかってるだろ!!こんなに泣かして」
先生は優しく抱っこしてくれて
「怖かったね」と笑ってくれました。
私はすんなり手を出して、先生にやってもらいました(^^)
それにしても助けくれると思った父!!
差し出すとは・・・


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