三日月の夜にはミルクティーを

三日月の夜にはミルクティーを

2008.07.18
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カテゴリ: 中学生のころ
今日、珍しい数字が揃いました。


惜しかったおふたりには、前後賞を差し上げます。
あ…といっても、賞品があるわけではありませんよ。くすくす。
ありがとうございました。

44445 2008-07-18 11:03:41 EZwebさん
44444 2008-07-18 10:58:27 mimipo2754さん
44443 2008-07-18 10:55:22 ○*:+。ΜΙΝΑΜΙSΑΙΕΝ.....φ(...さん


中学生の頃。
美術部に所属していた私。

美術室は校舎の一番端っこにあって、体育館へ行く渡り廊下をはさんで、音楽室がふたつ。
そのうちのひとつ、階段教室になっている音楽室は、吹奏楽部が使っておりました。

吹奏楽って、ご存知の方もいらっしゃると思いますが、なかなか楽器に触らせてもらえない。
一年生はひたすら、リードやマウスピースを持って、プカプカと音を出す練習に励むのです。

この音がですねえ…何と言いましょうか…物凄い音なのですよ。

オーケストラのチューニングを、ご存知でしょうか。
あれが、延々と続くわけです。

特に暑い夏、窓を全開にしていると、それはもう…。


「始まりましたね。」
「…どうでもいいけど、どうしてこっち向いて吹くの?」
「さあ…。」

一斉に壁に並んで吹かれるものですから、当然音は、その向かい側にある美術室に飛び込んでくるのです。

「うー。環境が…。」

「せめてこっち見ないで。」

吹奏楽部員の視線にさらされながら、絵を描くことの辛さといったら。
思わずイーゼルを持って、向こうの端に移動する私たち。

挙句の果てに彼らは、リードを整えるためか何か知りませんが、水で濡らしたリードを窓にペタッと貼り付けて、なにやら作業を。

「だから、何で美術室?」
「音楽室の窓って使わないの?」
「とても真面目に部活動をしてるようには、見えない。」

部活動の時間が終わる頃、彼らも静かになります。
油絵の具とクロッキーブックを抱えて、音楽室の前を通ると、美しい音楽が…。

そうなのです。
最後の10分間だけ、やっと吹奏楽団の演奏になるのです。

「あれで、毎年賞を取るんだから、なんだか納得できないわよね。」

そう言いながら、こそこそと音楽室の前を通って。
やはり、賞を取るような人たちには逆らえない、弱い立場の私たちなのでした。

…賞つながりのお話をしてみました。





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Last updated  2008.07.18 16:09:24
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