D.N.A to Z

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温もり


いつからか
火が小さくなっている
支えてくれていた燭が
ひとつ
ふたつ
消えていったから

どんなに願っても
届かなくて
離れていって
其の度に火は小さくなって
何度燃えようとしても
力が足りなくて
今にも消えてなくなりそうで

本当は
とても怖くて
とても寂しくて
必死に大きな火にしてみせようと頑張ると
ひとりになったらとても寒くなるの

ほんの少しでいい
悴む手をぬくませてくれる
温もりが欲しい





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