目指せ!幸せステマム生活♪

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最初の結婚


同い年で、大学時代に知り合い、普通に恋愛して、仲良く過ごしていた。
そんな私たちに、いきなり降って沸いた、彼の病気。

いわゆる、「悪性腫瘍」。
最初に聞いたときは、「悪性腫瘍って、癌のことなの?どうして、癌って言ってくれないの?」
と思うくらい、あまりの現実感のなさに呆然とした。

それまで、私たちは、本当に本当に普通の恋人同士だったと思う。
お互いに、相手との未来を考えるよりも、まず自分自身の立ち位置を決める
ことが大変だった。
でも、仲良く付き合っていけば、そのうち結婚して子どもができて・・・そんな未来を漠然と考える二人だったと思う。

彼の病気は、手術後、腕の障害と転移の危険性を残したものの、
彼の強さと優しさを改めて知った私は、恋人という立場ではなく
家族という立場で、彼と共に歩む決心をした。
まだ24歳という年齢でしかも「悪性腫瘍」という病気のリスクを
抱えた結婚に、私の親は難色を示しつつも、最終的に結婚を認めてくれた。

結婚式の日は2月14日。
身内と友人だけという、本当に簡素な式だったけれど、
私も彼もとっても幸せだった。
1年前、病院のベッドで手を握り合ったことが嘘のように
幸せで幸せでたまらなかった。

二人で選んだ新居で、おままごとのような結婚生活がスタートした。
月に一度、肺のレントゲンを撮る時以外は、病気のことも忘れるくらい
満ち足りた生活だった。


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