Minami’s クラブ

*旦那の家族~鹿猟編~*

アメリカに転勤になった年、
8ヶ月の息子と1ヶ月旦那の実家
オハイオ州で過ごすことになりました。

はじめての海外の生活に、いろいろ戸惑いながら、
旦那のお母さんはそれはやさしく、いろいろな事を
教えてくれました。

11月の第3木曜日。
それはアメリカのThanks Giving Day,(感謝祭)
たいていの会社は木~日曜まで
お休みになります。感謝祭ウイークエンドです
(日本でいうお正月みたいなものかな?)

大きなターキー(七面鳥)を焼き、ポテト、コーン、サラダ
パイ、たくさんの料理をならべ、週末を過ごします。

感謝祭当日、旦那とお父さん、友達などが集まって
何やら話し合っていました。しかも6本くらい入っている
ライフルケースの前で・・・・・(何やら胸騒ぎ。。。)

そして旦那私に言いました。

「明日朝早く僕と、お父さん、弟、友達数人と
毎年恒例のDeer Huntに行くから。
本当はお母さんも行くんだけど、Minamiがいるから
今年は一緒に留守番してくれるって。だから明日は
夜までいないからね。」

えええええーーーーーー( ̄∇ ̄ ;)!!Deer???鹿????
うそーーーかわいそうーーーどうしてー止めて~!!!!!

私は必死に旦那に行かないよう頼みました。
私は特別動物愛護協会に入っているわけじゃないけど
動物園や奈良で見たかわいい鹿ちゃん達を自分たちの快楽
のために殺しにいくなんて、絶対反対~~!!!!!!!

でも旦那やお父さんはすでに自分のライフルの
磨きに入っていて、私の言う事など聞いちゃくれない・・・・

それでも「お願い行かないでーーー」と旦那に訴えていたら

「僕たちは別に快楽目的で猟をするわけじゃないんだよ。
オハイオには最近ものすごく鹿が増えてきて、道路に飛び出して
きたりするんだ。先日も飛び出してきた鹿と車が衝突して
大惨事になったんだ。運転手は死んでしまったんだよ。
だから、毎年決まった時期に猟をしているんだよ。」

と一生懸命説得されました。
それでも私は「嫌だああーーー」と泣きながら
8ヶ月の息子と自分の部屋にこもってしまったんです。

次の日、旦那達はしっかり猟に出かけたあとでした。
くらーい気持ちでいると、お姉さんがモールでセールが
あるから、一緒に行きましょうと誘ってくれました。
(この頃はやさしかったのよねええーーー)
お母さんに息子を預け、私とお姉さんはモールに出かけました。

そしてお姉さん
「私も鹿猟は反対なの。かわいそうだもの。
でもしょうがないのよ。それに鹿のお肉はおいしいのよ。。。」
と変な慰めかたをしてくれました。

旦那はその晩夜遅くに戻ってきました。
私はもう猟に関して何も言いませんでした。


そんな私も今ではすっかり慣れてしまいまして。。。。
「Minamiに見せちゃだめ、彼女はとてもデリケートだから
また泣いちゃう」
と旦那のお父さんから送られてきた写真も、平気で見れるように
なりました。

オハイオ州に限らず、鹿被害に頭を悩ませているところが
たくさんあるということを後に聞きました。
そして、その鹿の飛び出しによって、たくさんの事故が
起きていることを・・・・・

まだ鹿肉は食べたことないですけど、
Deer Huntingに対して少し理解できる今日この頃です。。。。。

ハートNext



© Rakuten Group, Inc.
X
Mobilize your Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: