楽しい南の島

今夜は大ご馳走。

今夜は大ご馳走。

部屋へ戻ってベランダから外を見ると、
アルプス連峰が遠く見えている。

夫「上の階に行ってみようか?」
そうね。上にはたしか、スパがあるはず。
そこまで行って、外へ出てみましょう。

3人でアルプスを見に最上階へ。

冷たい風に吹かれながら、
遠い遠いはるか遠くのアルプスを見ました。
灰色の空の下、地平線に添って広がる山並み……。

ヨーロッパって広いんだなぁ。
アルプスって高いんだなぁ。
何気ない山並みなのに、距離感がとんでもなくて。
こういう見え方をする場所は日本にはないなぁ。

しばらくただ遠い山々を眺めていました。

部屋に戻って、しばらくおやすみ。
外に出してあった水を飲んでみる。
う。
微炭酸!!
これはダメです。
お水買い直さないと!!!

今度は買い物袋もちゃんと持っていかなくちゃね。
明日のご飯も手に入れるんだし。
その時に買えばいいかな。

さて、
夕ご飯の予約時間になりますよ~。
行かなくちゃね。

目指せハクセンバウアー!
どんなお店かしら。楽しみだわ~。

ふたたび地下鉄に。
マーケットはそろそろ閉店の時間。
楽しそうだったなぁ。
滞在日数がもう少し多かったら、あれこれ買い物したかったわ。

さっき来た道を戻ります。
地下鉄に乗るのも、もうスムーズよ。

お店は、
マリエン広場とは反対方向の、
三越方面の1本外側へ行ったところ。

暗くなり始めた道の先に、
グリーンに輝く看板が。

そういえば、
ドイツの人って、緑色が大好きなのよ。
カラーチャートでも、ドイツのは緑がとっても多い。
つまり緑の種類がとても多くて、
名前もそれぞれ違うの。
さすが森の国!!

店頭では、お肉がクルクル回っているのが見えます~。
おぉぉ。おいしそう。
なんとキレイな焦げ色でしょう。

店内は木の床、木の壁、木の机と椅子。
広々としています。
予約してもらったので、楽々。

でも、クリスマスシーズンのせいか空いていました。

担当してくれたウエイターさんは、
日本語がお上手!
英語もお上手!

席まで案内してくれて、
明日のクリスマスはどうするんですか?って。

ホテルです!
きっぱり答えると、困惑気味でした。

ドイツでは、クリスマスは家庭で静かに過ごすもの。
家族みんなで揃って、迎えるもの。
旅に出るなんてとんでもない!!!という感じらしいわ。

日本の少し前のお正月みたいな。
お店はみんなお休みで、
親戚みんなが集まって、
初詣に行って、揃ってご馳走食べて……。

そう考えると、
彼の困惑も理解できますわね。確かに。

さて、メニュー。
ちゃんとドイツ語で覚えてきたもんね。

あれ?
英語ですわ~。
食べたい料理の英語名がわかりません。
どうしよう。
説明を読めばわかるかな…。

ええと。どうしましょう。
夫「このコースにするか…」

え!無謀なんじゃない??
大丈夫かな。
かなり多いよ。きっと。

夫「たぶん大丈夫だよ。前菜はサラダだし。」
そう?
それにする??

前菜がラディッシュのサラダ。
事前調査によれば、
これはかなりおいしいらしい。
大根って日本だけじゃないのよね。知らなかったわ。

メインが店名にもなっているハクセンバウアー。
お肉がバーン!!とやってくるのよ。
その量が今一歩わからない。
どうなんだろう。心配。

そうしてデザートがリンゴのフリッター。
これも、おいしそう。

では、それにいたしましょう。
心の隅から聞こえてくる無謀だ無謀だという声を無視して、
注文したからさぁ大変!!

最初に運ばれてきたサラダ。
大きな大きなお皿の上に、レタスがびっしり。
その上に真っ白な大根のスライスがびっしり。
そうして、大きな大きな生ハムが6切れも!!

かなり美味。
シャキシャキの大根は、水気たっぷりで甘~い。
生ハムも、なんだこれは??のおいしさ。

でもでも、これだけでお腹が一杯になりそう~。
サラダランチのサラダ×3くらいボリューミー。

さくさく食べられるけど、後が来るのよね…(汗)

さぁ、やってきたメイン料理~~。
大きな大きな大きなお皿に、
巨大なお肉のかたまりが3個。
3個~~~~~!!もう涙。
そうね。ひとつ100g以上はあるわ…。
綺麗に焼き色がついて。
なんともおいしいそう。
でも、1個でいいよね。この大きさだと。

同じお皿に、クヌーデル。
直径7センチはあるであろう
大きなジャガイモのお団子が2個。
ホワホワっと湯気が出て良い香り。

それに、付け合わせにサラダ。
え。サラダついてくるの?
これがまた彩りも美しいのが、サラダボウルに山盛り。

あぁ。なぜドイツの人が日本に来て、
食事した時に悲しいのかが、よ~く理解できました。
そうよね。
この量がスタンダード。
それならば、あれでは3人前でも足りません。

お味は最高!
どれもみんなとてもおいしくて。

ウエイターさんとのお喋りも楽しくて。
ドイツ語がまったくダメな私は、
指さしドイツ語という本を持参してました。
それを見せながら、
俄ドイツ語教室みたいに会話が弾んだのでした。
おもしろかった~。

デザートのフリッターは、
オレンジキュラソーでフランベしてくれて、
残ったリキュールは、飲んでね♪って置いていってくれました。

落ち着いた店内を背景に青い炎。
ユラユラゆれて、美しいわ。

お肉は残したのに、デザートは別腹らしく、
残さずいただいて、
もう動けないくらいお腹いっぱい。

明日は休みだけど、
明後日はやってるから、また来てね。
という声に送られて、夜の街へと出て行く3人でした。




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