楽しい南の島

洞窟の家

洞窟の家

島内ツアーの最後は、地下に掘られた洞窟の家。
地面の数箇所に竪穴が開いていて、そこから地底に下りるの。
地底って言っても、5メートルくらいの深さなんだけど、ちゃんと部屋があるのよ。

キッチン、寝室、リビング、瞑想する部屋もあって、椅子とテーブルも土で出来てた。
その椅子でなごむオーストラリアン。気に入ってる様子。
えびは、地底は嫌だなぁ。早く出たいのだ。

部屋の間は、横穴でつながってて、結構広いのよね。
不思議な空間だったわ。

ガイドをしてくれたスタッフが、「気をつけて」って言いながら案内してくれたんだけど、天井低いし、竪穴を降りるのも登るのも、大変だった。

説明も聞いたんだけど、忘れちゃった。ははは。
レンボガンの島民が作ったわけじゃないんだって。そうよね。瞑想部屋だもんね。

大きなガジュマルが、洞窟の家を守るように、影を落としていた。

これで観光はおしまい。
またガタガタ道を、小型トラックの荷台に乗ってホテルまで戻った。
丈の高い草が、道の両脇に茂って、暑い午後の日差しの中で揺れていたわ。

ホテルに戻って、ビーチで珊瑚や貝殻を拾っていたら、時間になっちゃった。

さよなら。レンボガン島!
とっても綺麗な海だったなぁ。

帰りは、船の船室の屋根部分に乗っていくことにした。
海面を見下ろして、遥か水平線までが、よく見える。

夫「自分がどっちに向かっているのかわかって、波がどう来るかがわかれば、船酔いしないんだよ。」
え「そうなの?」 
行きが余りに辛かったので、その言葉にすがって、屋根に登った。

先頭に座って、大海原を眺めながらの船旅に、さあ出発よ!
チビ太は、こんなことは普段絶対に経験できないから、とても嬉しそう。

そして、なんとも快適だったのよ~~~。
とても揺れるの。大きな波を乗り越えて、ガンガン進んでいくんだもの。

でも、全然気持ち悪くならない。
はーはっはっはっはっは~~~~~。
これは、大発見だ!! 海を見下ろすのが大事なのね。

夕焼け色のカクテルとおつまみが、配られた。
みんな島の思い出を胸に、静かな時間が過ぎていく。
夕日に向かって進む帆船。
遠くにシルエットになって、他の船が往く。

黒く大きく迫る波。
海の怖さも感じられた。

とても楽しい船旅は、あっという間におしまい。
「もっと、乗っていたかった。また乗りたい!」
なんて、朝とは別人のえびでした。

ケチャ。チャチャチャ。へ


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