楽しい南の島

象はどこ? ゴアガジャ

象はどこ? ゴアガジャ

さてさて、ようやく夫に買い物をさせたパセックさんは、
すこぶるご機嫌で、こう申し述べられたのでした。

「これから、ゴアジャガへご案内いたします。」

ゴアガジャとは、「象の洞窟」という意味の名前で、
11世紀ごろに建てられた古代遺跡なんだって。
ヒンドゥ教と仏教の融合が見られるらしい。

寺院の入り口付近に、大ニシキヘビを身体に巻きつけたおじさん発見!
どうやら、観光客の首にニシキヘビを巻いて写真を写し、
一回いくらって料金を貰っているみたい。
けっこう足を止める人がいる。

色々な商売を考え付くものだなぁ。

拝観料は、パセックさんが支払ってくれる。
入り口で、足を覆う紫の布を借りて、夫と二人で腰に巻く。
背の高い夫は、膝から下が丸見えだ。
これでも、いいのかな??

細い石段を降りていく。
途中に棘がたくさんついた木が生えていた。

パ「鰐の木という名前です。棘がたくさんついているから。」
幹がつんつんの棘で覆われていたの。日本にはこんな木はないなぁ。

沐浴場の中央に、背の高い高ーーーーーーーい木が一本。
名前を教えてもらったのに、忘れちゃった。
空に届きそうなくらいの背の高さだった。

石造りの大きな大きな沐浴場が目の前に。3つに別れている。
女性用、男性用、それに聖水ですって。
ここで身を清めてから拝観したのかしらね。
今では、もう水も入ってないけど。

その奥に洞窟の入り口があった。
巨大な顔のレリーフの口の部分が入り口になっている。
口から入るのって変な気分だよ。
全体は、思っていたよりもこじんまりしていた。
白黒格子の布が巻かれた石造が、左右に立っている。

洞窟の奥には、風と水と火の神様が祀られていた。
ずっとずっと昔からここでバリの人達に崇められてきたのね~。

外へ出ると、あちこちに紫の布を腰に巻きつけた観光客がウロウロ。
それでも今日は少ないほうらしい。
人が多い日は、変な光景だろうなぁ。
お揃いの紫腰巻が大勢いるなんてさ。

有名な観光地。でもなんだかのんびりしている。
時間がゆったりと流れているような気分。
沐浴場に水が注がれ、人々が沐浴している姿を想像しつつ、階段を登った。

へびのおじさんには、お客さんが!
おおお。やっぱりちゃんと商売になるのね。
OGらしい二人連れが、満面の笑顔で写真を撮ってもらっているわ。
ヘビが平気なえびも、ニシキヘビはちょっと怖いかも。

さて、車に戻った私達。
ここってウブドが近いんだよね。

そろそろお昼だし、ウブドへ向かうのかな?
お腹もすいたしね。

そんな私たちに向かって、パセックさんは嬉しそうに、こう仰いました。
「時間が中途半端です。キンタマーニに行きましょう!!」

は? なんですって?
今日の予定のどこにも、キンタマーニのキの字もないんですけど~~~~~!
それに、キンタマーニって遠いんじゃないの???

疑問符で満杯の車は、一路北を目指すのだった!!

どうしてキンタマーニ


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