
(今日はあくまで幼稚な夫婦のぬいぐるみ話なので、「ついていけん!」という方はスルーしてくださいね。)
今から1ヶ月以上前の事、ディノは
「お母さんからのプレゼントだよ。みにかーと、下の階に住んでいるマダムに1頭ずつだって」
と言って、実家からアホそうな顔をした2頭の牛を連れて帰ってきました。
上の写真が、ディノの手の中でもてあそばれている牛の姉妹です。
(彼がはしゃぎ過ぎているので、ブレましたが。)
既に義母からは膨大な量のぬいぐるみをもらっているのでちょっと困ったなぁと思いつつ、見れば見るほど上目づかいの牛たちの顔がバカっぽいのに気付き、つい笑ってしまう私。
どっちがいいかと聞かれ、なんとなくミルクチョコを連想させる色合いの茶色い子をもらう言にしました。
でも2頭を並べていると、とても仲が良さそうに見えます。
引き離すのが可哀相になってきました。
私は正直この趣味のビミョーな牛が欲しかった訳ではないので
「いっその事2頭とも、下の階のマダムにあげようよ」
と提案したのに、ディノはそれを却下。
(私の事を考えてくれた義母の気持ちを考えたら当然なのだけど・・・・ごめんなさい。)
ディノは
「牛の姉妹が、上の階と下の階ではなればなれになるのは確かにかわいそうだけど、仕方ないよ」
と私を諭した後
「そうだ、下のマダムの前で『姉妹がはなればなれになる』なんていう話は避けないとね!」
と慌てて叫びました。
そう、もう高齢の「マダム」は、ずっと一緒に住んできた妹さんを一ヶ月ほど前に亡くしたばかりなのです・・・・。
さてそれから数日後ディノと私はマダムの家に行き、義母からのプレゼントを渡しました。
義母同様ぬいぐるみ大好きなマダムは大喜び。
感激ついでに
「この子の名前は○○○○○にするわ」
なんて言うので、私達は後々まで爆笑してしまいました。
だって「○○○○○」は、義母の名前なのですから!
マダムは善意100%で大真面目にそう言っているので、まさか私達が
「マダム・・・貴女が感謝しているのはよく分かりましたが、自分の名前をこんなおかしな顔の牛につけられるのって、義母にとってビミョーなんじゃないかと思いますが・・・・」
なんて言う訳にもいかず、ただただ笑っていました。
ちなみにその日、超うっかり者のディノは もちろん
「実はうちにもそっくりな牛がいるんですよ。牛の姉妹は今日をもって、はなればなれになってしまいました」
という禁句を率先して言ってしまい(私はその瞬間固まった)家に帰ってきてから後悔してました。
(こういう時に、日本では「どんだけ~(バカなの)」って言うんですか???)
ご自身にお子さんがいらっしゃらない為か、長い付き合いのディノを何故か溺愛しているマダムは、その発言を気にしていなかったみたいなので良かったですが・・・。
さてこの牛ちゃんですが、お腹のアップリケみたいなのを押すと3回鳴くんです。
ただしフランスの牛なので、「モー・モー・モー」ではなくて 「meuh・meuh・meuh(=ムー・ムー・ムー)」 と・・・。
最初はこのぬいぐるみに唖然としていた私も、何度か鳴らしているうちにだんだん愛着が沸いてきました。
今では、スーパーでこの牛を買った義母は目が高いとまで、思っています(これ、本気)。
そんな私がムーちゃんを可愛がろうとすると、邪魔してくるのがディノ。
ディノはなんと、ムーちゃんにくっついていたタグに 「電池交換不可」 という記載があるのに気付いてしまったのです。
それ以来、私がムーちゃんのお腹を押す度に
「だめ~!その子の寿命が縮まっちゃう~!」
と騒いでいます。
私も我慢して、1日1回しか鳴かせていないのに、なんでこういう変なところでドケチなのでしょうね?
さてある晩、ムーちゃんを見てびっくりした私はディノに言いました。
「見て、あんなに小さな体で、あんなに大きな影を作っているよ!」

するとディノは寂しそうに
「あぁ・・・・いなくなってしまった姉妹の影を作ろうとしているんだよ・・・・」。
どうやら、下の階のおばあさんが亡くなってしまった事が、一瞬にして頭に浮かんだみたい。
マヌケ顔の牛を見て思い出される故人も、自分の名前をあてがわれた義母同様、ビミョーな気持ちではないかと思うんですが(^^;
マダムの妹さんとそう親しかった訳ではないけれど、人が1人亡くなった喪失感はなかなか拭えないよね。
今自分の周囲に居てくれる人達と、できるだけ触れ合いたいと思いました。
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