Blue kiss

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必殺小顔マッサージ

必殺小顔マッサージ


Saaが「マッサージを教えて」と言ってきた。

やる気になっているな。
ヨシヨシ。では・・・
わたしの必殺ドレナージュマッサージを

伝授してやるか。

これまで、幾度となくRiiとSaaに
施してきた我がメソッドは
この2人にはいつも絶賛されている。
施しているのはこの娘2人と
実家の母だけだ。

この必殺マッサージが施されるのは
極度の緊張と疲労で首周りが凝り
リンパ管が詰まってむくんじゃったような
悲惨な夜。こんな時は脳みそも思い切り凝ってるしね。

RiiもSaaも外でどれだけ一体何に
エネルギーと体力と精神力を使用しているのか
若いのにとんでもない凝り方をしている時がある。

わたしがこのやり方を自分自身に試して
結構なコンディションキープが出来ていたので
自分だけでなく彼女らにも試してみたのが始まりだった。

RiiもSaaも同じリアクションで
わたしに「それ」を要求してくるんだけど
フラフラと帰宅してバタッとわたしの前に
うつ伏せに転がって「首が固まってる・・・」と唸る。
やれやれ。

わたしは特製のクリームを取り出して
彼女をひっくり返して仰向けにし、
デコルテ(胸から上のことをいいます)から
頭頂部までの範囲をケアマッサージしてやるのだ。

「あぁ・・い・や・さ・れ・るぅ・・・」
この極楽マッサージを幸せと思え。
しかも10分後には首はまわるようになり
リンパの詰まりがとれて血行も良くなり
冷たくなってた手足がホカホカしてるんだから。

なので我が家ではわたしの「施し」を

ゴッドハンドと呼んでくれている。

前置きが長すぎたが、
そんなわけでマッサージの伝授を始めた。

まずわたしがSaaに施術する。
いつもと違って解説を入れながら進むので
「癒し感」より「緊張感」のオーラが
Saaから出る。うん、それでいい。

次はSaaがわたしに「施す」番だ。
とにかくは、指や手のひらの触れ方、接触面の
使い方、運び方のタッチを。

次にドレナージュの要の場所と位置の確認
流し方、方向を。

そして、顔の筋肉に沿ったほぐしマッサージと
頭部のマッサージの要点を。

Saaは結構本気でやっているので
こっちも自然と夢中になってくる。
こういうマッサージは、
やってもらうより、やってみると
意外と難しいということが初めて解るのよ。

でもなかなか筋はいいかも。

はじめてから2時間が経過し、
そんなこんなでわたしのマッサージが一通り終わると
Saaは隣の部屋でパソコンに向かっていたRiiに

「おねーちゃん。マッサージする?」
と声をかけた。

「する、する!」
Riiは椅子をギシッといわせて振り返った。
「わたしの練習台だよ。いい?」」
「いいよ~やってみな。」

2人の会話が成立したところで
Riiは仰向けに転がってSaaに委ねた。

Riiはとくに難しい首のリンパ管の筋のドレナージュでは
2系列の場所と方向をSaaの指の動きにリードを入れて
優秀な施術モデルぶりを発揮していた。
何も頼んでないのにさすが。

こういうときの以心伝心は抜群である。
こうして無事Riiも気持ちよくなり
Saaのマッサージ習得レッスンの初回は終了。

もう、0:00だよ。
さあ、みんなもう寝よう。

「スゴく楽しかった~」Saaがベッドで呟く。
「そうだね~んねえ、そういえばさ・・・」
Riiが隣のベッドから答える。

まずい。Riiがまた話題を振ってきた。
隣の部屋で2人のきゃあきゃと笑う会話が始まる。

「ねぇ~~~ママ~」Riiの声・・・来た。寝たふりしよう。
「・・・」
「あれぇ、参加しないの?」
「ねぇ、ねぇ、おかぁさん。シカト?」

だめだぁ。
今夜もそこから絵本の話で大盛り上がり。

みんな早く寝ようよ。


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