ミサママ本舗 * 日本を経て今はバージニアです♪

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風土病

風 土 病




もし眼に少しでも異常を感じたら、すぐに病院に行きましょう。

少し視界がぼやけているだけだからと言って、

『単なる眼精疲労だろう・・・』なんて素人診断は止めましょうよ。

そういう時は、絶対に、絶対にすぐ病院に行って下さいね。

主人が『左眼がかすむ』と言い出したのはほんの数ヶ月前。

仕事の関係上本や書類をたくさん読まなければならなかった時期なので、

単に眼が疲れているのだろうと本人は考えていたよう。

そして症状が悪化したきたので1週間後病院へ・・・

小さな病院だったため、専門医のいる病院を紹介され、

すぐに予約を取るように指示されました。

そしてさらに1週間後、やっと取れた予約で病院に行く事に。

でもその頃には既に彼の左眼はかすむだけでなく、

視界の中心に出来た黒い点が視界の20%を遮るようになっていました。

彼の病気はアメリカ中東部に多く見られる風土病の一種。

でも彼がアメリカ中東部に住んでいたのはもう10年ほど前の事。

それもわずか1年間だったのに、運悪く今になって発病・・・

病院で撮った彼の左眼の眼球の写真を見せてもらうと

白眼の部分にたくさん走る小さな血管の数ヶ所から出血が。

この出血が、彼の視界をさえぎる黒い点を作っているよう。

結果から言えば、彼の左眼は一生治ることはないが

レーザー手術で病状を食い止めることはできるそう。

でももしレーザー手術で効果がない場合、ただただ失明を待つだけ。

主人は3回手術を受けましたが、いずれも一時的に出血が止まるだけ。

数週間後にはまた出血が始まり、ただひたすら悪化しないことを祈りつつ、

歯がゆい気持ちで3ヶ月毎の手術を待つのみ。

現在39歳の主人。

医学的に言えばまだまだ若い年齢。

だから進行もすごく早いのです。

彼の左眼の視界をさえぎる黒い点は今も成長を続け、

(血が滲んでいる部分が増えているという意味)

今では視界の40%をさえぎるようになりました。

幸い右眼はまだ発病していないので車の運転等に支障はないけれど、

実生活では左眼の不調によって、近くのものの遠近感が失われてきました。

例えばグラスにミルクが上手く注げない等・・・

もし彼の左眼が完全に見えなくなってしまったら・・・

もし右眼も発病してしまったら・・・

考えれば考える程不安は膨らむばかり。

思わず泣いてしまったこともあるけれど、

泣いていたって何も状況は変わらない。

主人との出会いから結婚までの間色々なことがありました。

皆が皆祝福してくれる結婚ではなかったので、

一時は彼と別れることも真剣に考えました。

でも結果としてはそういう考えも良かったかも知れない。

自分の彼に対する強い気持ちを再確認できたのだから。

私は彼と結婚する時、お互い歳がいって彼が寝たきりになっても

彼のオムツを取り替える覚悟で結婚をしました。

それをきれいごとと言う人もいるでしょう。

でも今でも私の気持ちは何も変わっていません。

もし彼が両目完全に失明することになったとしても、

それが理由で彼と別れることはないでしょう。

余計なことは百も承知です。
でも眼はとても大事!

気をつけたところで主人の病気のように防げないものもあります。

でも異常に気がついたらすぐに病院へ行きましょうよ。

適切な処置を早く受ければ受けるほど、

いたずらに悪化させるということはないでしょう?

皆さん、健康にはお互い注意しましょうね。


2002年1月





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